発情エルフの独壇場
ルハラ:イベント会場内
今私が戦っているルクって女はいい女だ。胸はヴァリエーレの方が大きいけれど、エッチなビキニを着ているせいか、興奮してくる。
「何で興奮しているか分からないけど……死んでもらうわ」
ルクはそう言うと、両手に水を発し、私に向けて投げつけた。相手は水の魔力を使うのか。そんなことを思っていると、その水は私の服に少しかかった。すると、服が煙を上げて溶け始めた。
「これは……」
「溶解性のある水よ。人体を溶かすのは無理だけど、服ぐらいなら溶けてしまうわ」
この話を聞いて私は理解した。ルクは溶解性の水で相手の装備を溶かし、防御力を下げた所で攻撃をする。多分その戦法で戦っている人だ。
「さぁ、あなたをひん剥いて痛めつけてあげるわ!」
ルクはこう叫ぶと、私に向けて大量の水を浴びせようとした。しかし、この私にそんなものが通じるわけがない。
「ひん剥かれるのはあなたの方だよー」
私は巨大な風を発生させ、飛んでくる水を跳ね返した。
「そんな……キャァァァァァァァァァァ!」
ビンゴ! 溶解性の水はルクに命中した! しばらくし、彼女が身に着けているビキニやズボンが徐々に溶けて行った。
「嘘でしょ……ちょっと、ヤダ!」
さーてーとー、このままセクハラ祭りと行きますかぁ!
「ちょっとあなた、その気持ち悪い笑みは何? まさか……私に何かするつもりでしょ!」
「その通り」
私は風を使い、ルクの手足を動けないように縛った。まだ水着が残っているが、胸の大きさや形がはっきりしていた。
「ほーほー、美しいですねぇ」
「そんなじっくり見るな!」
ルクは手足を動かして風の拘束から離れようとしたが、暴れるだけじゃあ私の風は壊せなかった。
「くっ……離しなさい!」
「やーだねー」
私はルクに近付き、胸を揉み始めた。
「いやァァァァァァァァァァ!」
「おっ、この反応。乳を揉まれるのは初めてですな」
「違うわよ……私にはすでに愛する男が……」
ほう。すでに愛する男がいるのか。じゃあ、私は彼氏持ちの女性と……たまにはそういうのもいいよね。
「あっ……ァァァァァァァァァァ!」
ルクは悲鳴を上げながら、顔を赤く染めた。
「私が……こんなエルフに……」
「エルフだからって弱いと思わないでよねー」
私はルクにいろんなことをし始めた。ルクは抵抗できぬまま、私に弄ばれて行った。
「こ……こんな屈辱を……味わったのは……生まれて……始め……て……」
数分後、私に弄ばれている中、ルクは悔しそうにこう言った。もう負けを認めたってことでいいのかな?
「えー? もう終わりー?」
「終わりでいいわよ……これ以上、体を汚されたくない……」
「ヒレラピの二人の後を追った男のため?」
私がこう聞くと、ルクは小さく返事をした。
「そうよ。私は身も心もレーフェンに捧げるって決めたのよ」
「あっそ。まぁ、いろいろあるようだけど……裏ギルドに所属する悪い人の話なんて特に興味はないし、言うことも聞かない!」
私はルクの体に抱き着き、首や胸に口を当てて行った。
「ちょ! 何をしているの、あなたは?」
「今度はお仕置きセクハラタイム。裏ギルドに入った子にはお仕置きしないとね」
「これをお仕置きっていうの? もう止めてって言ったでしょ、これ以上汚されたくないのに!」
「うるせー! それが悪人の言うセリフか!」
「それがギルドに所属している人間の言うセリフか!」
「私はエルフだ!」
「屁理屈じゃない!」
「うるさい! これ以上騒ぐとこうしてやる!」
私はそう言うと、ルクの脇をくすぐった。
「いやァァァァァァァァァァ! 止めて、そこだけは本当に止めて! そこは本当に危ないって! あっ、あっ、いやァァァァァァァァァァ!」
「止めないよー」
「分かったわよ。あんたの言うことを聞くから止めて」
私はこの言葉を聞き、手を止めた。何でも言うか。じゃあ。
「レーフェンって男のことを教えて。何でも言うことを聞くって言ったよね」
「分かったわ。でも、話を聞いたからってあの人に勝てるって思わないでね」
その後、私はルクからヒレラピの二人を追って行った男、レーフェンについて話を聞いた。
ヴィルソル:イベント会場内
コンデとの戦いを終えた我は、ルハラの元へ向かった。
「あ、ヴィルソル。お疲れー」
ルハラは我に気付き、立ち上がって我の方へ向かってきた。少し離れた所には、全裸に近い状態の女性が絶頂しながら倒れていた。ルハラの技でやられてしまったそうだ。我が呆れていると、ルハラが話しかけた。
「ヒレラピの二人の後を追った男はレーフェンって言って、結構すごい剣士らしいよ。で、なんか変なスキルを使って戦うみたい」
「変なスキル? どんなスキルだ?」
「よくわからないって。とにかく、急いでケンジと合流しないと」
その時、我とルハラの話を聞いていた女性が、クスッと笑ってこう言った。
「行っても無駄よ。誰もレーフェンには勝てないわ」
「あっそ。まぁいざとなったら三人で戦えばいい」
「そだねー。だけどその前に……うるさい口を封じちゃいましょう」
ルハラはそう言うと、女性に表現してはいけないようなことをし始めた。女性は大声で止めてと叫んでいた。だが、ルハラは言うことを聞かず、女性は絶頂したような悲鳴を上げ、気を失った。かわいそうに。
「イってしまったようだね……」
「何かっこつけておる。やっていることは最低じゃ」
「だけどいつもフィーバーしている時と同じようにやったよー」
「毎回フィーバーしている時にお前からよくやられているから、我らはそれなりに耐性ができてしまった。常人がお前の手さばきに耐えられると思うか」
「うーん……む?」
話し中、ルハラが何かに感づいたようだ。我も同じように、何かの気配を感じ取った。
「いやー、やっときたようだね」
「うむ」
この直後、スカイウイングを使っているだろうか、空を飛んでいるナルセたちが扉を吹き飛ばし、会場内へ侵入した。
「皆、お待たせ!」
「ずいぶん派手な登場じゃのう」
「急いでいたものだから」
「それより、クナブはどこ?」
む? 勇者の奴、クナブさんを呼び捨てで言いおった。
「クナブさんがどうかしたのか?」
「あの人が今回の騒動の黒幕なのよ!」
「どうしてリリオさんを狙うか分からないけど、その話は問い詰めて聞くつもり」
「その話は本当なのか!」
この時、後ろからおっさんの声がした。ヴァリエーレが後ろを振り向き、声の主を見て驚いていた。
「あなたはムバさん!」
「このバカ騒ぎはクナブのせいなのか、あいつが起こしたことなのか?」
パニックになっているだろうか、慌てながら我たちにこう聞いてきた。だが、我もクナブさんがこの事件の黒幕だと聞いて、内心動揺している。
「えーと……詳しい話はまだ分かりませんが、とにかく会って話を聞きます」
その後、我はナルセたちにケンジがいる場所を伝え、そこへ向かって行った。
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