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精霊の戦士たちへ  作者: 遠藤ゆきな
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     決戦! 魔王! 〈後編〉

一人、瞬間移動をしたオルタはシエル城の牢の前に現れた。

ヴィネアの牢の前だ。

鉄格子越しに話す。


ヴィネア「神は消えたのね」


オルタ「うん。 精霊の戦士達に新たな力を残して」


ヴィネア「その精霊の戦士達は?」


オルタ「今、魔王城で魔王みたいのと戦っている」


ヴィネア「! 随分急ね! …それで、どうして魔王…みたいと思ったの?」


オルタ「…何かとてつもない力が、俺達を別の場所から見ていると感じたんだ」


ヴィネア「……やっぱり、あなたはバルトに似ている」


オルタ「! ……俺はずっと引っかかっていた。 ヴィネアが最初に言った、その名前」


ヴィネア「……」


オルタ「…俺のジジイだ。 そうでしょ?」


ヴィネア「……バルト。 水の精霊の戦士・ストームと一緒に、

魔王の精鋭である、私を倒したウェストトウィン地方の英雄」


オルタ「…どうして、今まで俺を助けてきたの?」


ヴィネア「……私もバルトに助けられたんだよ……

…そしてあなたはバルトに似ている。

……魔王を倒せるのは、あなたよ……」


オルタ「ヴィネア。 ヴィネアの力も必要だ……

一緒に来て。 もう一度俺のために戦って…」


ヴィネア「…分かった」


(バルト… 今、あなたとの約束を果たすわ……)


オルタは牢の物置から、ヴィネアのサンストーンのバングルと魔剣“クリムゾン”を探し出す。

鉄格子の隙間から、ヴィネアに渡す。


オルタ「…行くよ…」


ヴィネア「うん」


二人は手を繋ぐと、瞬間移動をした。




ミレット「ゴーシュさん…!」


ゴーシュ「……ゴフッ」


その後も、魔王相手に精霊の戦士は戦い続けたが、魔王の強さに大きなダメージを負っていた。

なかでもゴーシュは仲間を庇い続けたので、傷が酷かった。


ディハール「お前、無茶し過ぎだ!」


ゴーシュ「…俺が攻撃を受けなきゃ…お前らはとっくにやられているよ…」


デストロイ「皮肉なものだな、ゴーシュくん。 君が今は忌み嫌う

魔物の力に助けられるとは」


ゴーシュ「黙れ…! お前を倒すのは、この俺だ…!」


デストロイ「ふー。 残念だよ、ゴーシュくん。

私を倒すのは……」


魔王は手から闇の波動を放つ。

それが、ゴーシュに当たるとき、オルタの聖剣はそれを切り消した。


デストロイ「!?」


オルタ「…お前を倒すのは俺達だ…!」


オルタとヴィネアが現れる。


バゼル「!?」


ライメイ「なっ…! アイツ…」


ミレット「ダメだ… 逃げて!! 二人共!!」


オルタ「……ミレット。 アイツが正真正銘の魔王か?」


ミレット「……」


オルタ「……今までよく戦った。 …あとは任せろ」


オルタは精霊の戦士に肩を貸し、後ろに下げる。

その間、ヴィネアは魔王と対峙する。


オルタ「精霊の戦士たち… よく見ていろ……

これが、最後の先代魔王と! 英雄の力だ!!」


精霊の戦士「!?」


デストロイ「なっ、まさか… お前達は~!?」




オルタとヴィネアは魔王を倒した。


ミレット「…オルタ… ヴィネア…」


オルタ「なっ。 だから言ったでしょ」


ミレット「うわーん!!」


ミレットはオルタとヴィネアに抱きつく。

その勢いで、三人は倒れる。


その姿を見る三人と、ペンダントを見るゴーシュ。


ゴーシュ(……オリビア…… 俺は……)


その時、ゴッゴッゴ…と鈍い音がして、部屋は壊れだした。


オルタ「これは!?」


オルタはミレットを立ち上がらせる。


ヴィネア「この城の崩壊よ…」


オルタ「みんな、王都に帰るぞ! 捕まれ!!」


六人はオルタに捕まる。

瞬間移動をする直前、ヴィネアはオルタから手を放した。


オルタ「! ヴィネ…!?」




オルタと精霊の戦士達は一瞬でシエル城に着く。


オルタ「ヴィネア、どうして…」


ライメイ「え…?」


ミレット「そんな…」


オルタ「俺はもう一度、魔王城に行く…!」


ゴーシュ「待て! 俺も連れて行け」


オルタ「どうしてだ?」


ゴーシュ「…やっと解放された、俺の故郷に帰るだけだ」


オルタ「…捕まれ…!」



オルタとゴーシュはもう一度、魔王城の場所に行く。

しかし、着いた所は火の海で、そこに魔王城もう無かった。


ゴーシュ「うわっつ…」


オルタ「…ヴィネアがこの火を…」


ゴーシュ「そうだろうな」


二人はしばらく辺りを歩いたが、ヴィネアを見つける事はできなかった。


オルタ「……」


ゴーシュ「……あきらめるなよ」


オルタ「え?」


ゴーシュ「女にどんな事情があろうとも、今度こそ救い出せ。

……俺はそのつもりだ……」


ゴーシュは火の消えていく魔王城を見て、森に入ろうとする。


オルタ「待て! 王都に帰るぞ。 お前、その傷…」


ゴーシュ「安心しな。 俺は魔物でもある。 こんな傷、自然に癒える。

…これから…

…俺でもこの地方のために出来ることがあるなら、それに力を尽くす。

……じゃあな」


ゴーシュは森に姿を消す。


オルタ「……ありがとうな」


オルタはすっかり燃えた、魔王城のあとを見る。


オルタ(…ヴィネア。 俺はお前のこと…)


オルタは拳を握る。


魔王との戦いは終わった。

サウスボム地方はとうとう解放された。

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