無題。
初投稿です。至らない所や文脈等おかしい所多々あるかと思いますが生温い目で見てください。
同じ日々の繰り返しだ。
朝起きて朝食をとり電車に乗って仕事をして昼食をとりまた仕事をして電車に乗り誰もいない部屋に帰り夜食のコンビニ弁当を食べる。
仕事に追われ呑みに出かける事も出来ず次第に友人からの誘いも無くなってしまった。
かと言って今更誘うのも躊躇してしまい結局部屋で1人で缶ビールばかり呑んでしまう始末だ。
そんなどこにでもいる平凡な日常を送る平凡な社会人男性の話
仕事でミスを犯してしまい休日出勤を無事果たした三十路、未婚男性の私は仕事終わりに1人で居酒屋に入り疲れからかお酒が進みかなり酔っ払ってしまった。気付けばもういい時間になっており終電も間近だったが酔いが回っていた為結局タクシーを呼ぶ事にした。
さほど家までも遠くないしそんなにお金も掛からないだろうと踏んでの決断だった。
数10分程でタクシーが来てくれたと店員さんから声がかかり会計を済ませてお礼を言って外に出た。夏も終わり秋に差し掛かる冷たい風が酔いを少しだけ覚まさせた。
____ガタンッ
タクシーの揺れではっと目が覚めた。どうやら少し眠ってしまっていたらしい凄く心地の良い夢を見ていた気がしたが、全く記憶に残っていない。
(どんな夢だったか…)
そんなどうでも良いことをふわふわとする頭で考えつつふと窓の外に目をやった。
どれほど眠っていたのだろう既に見覚えのある住宅街を走っている事から恐らく10分程だろうか、という事はあと家まで5分程度かな。等とまたしてもどうでも良い事に思いを巡らしているとタクシーの運転手がちらりとバックミラーに視線を向けたのが何となく分かった。
(もしかしてでかい鼾でもかいていたかな、それとも寝言か…)
三十路にもなってそんな事を考えては恥ずかしい気持に苛まれていると運転手が口を開いた。
「お客さん、飲み過ぎは体に良くありませんよ?私も肝臓やってしまいましてねぇ。」
笑いを含みつつ運転手は話を続ける、私は余計なお世話だなんて思いつつも適当に相槌を打ってはそういえば私の父も数年前肝臓を悪くして入院していたが見舞いには数える程しか行っていなかった事を思い出していた。
昔から父とは仲が良くなく倒れたと聞いた時も仕事を優先して母に任せきりだった。というのも父は世間でいう亭主関白で家にいる時は何もせず身の回りの事は母に頼りきりで、口数も少なくたまに私が悪さをすれば平気で手を上げるような人間だった。
「自分が倒れて始めて気づきましたよ。家族のありがたみとかどれだけ自分が支えられていたのかとかね。ちょっとくさすぎましたか」
タクシーの運転手はそう言っては笑っては目的地に着いたことを知らせてくれた。想定通りそれほど高くはない料金を支払いお礼を言って降りた。
「あ、もしもし母さん?父さん体調大丈夫?」
「珍しいあんたから電話してくるの。大丈夫、ピンピンしてるわ。」
「そっか、あのさ正月あたり行くから。」
「あら、お父さん!秀平正月帰ってくるって!」
「電話口で叫ぶなよ、うるさい。」
「お父さん喜んでるわ、早く彼女でも連れて来いって。」
「余計なお世話だって言っといて。」
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この物語を通して何が言いたかったかという所ですが、特に何もありません!