destiny15...裏切りと別れ
あたしはカラフルに居た──。
マスターとひかりさんにはすっごくお世話になったから。誰が反対したって冷たい瞳で見たって2人だけはあたしたちの味方だったんだ。
『マスター、ひかりさん。本っ当に色々お世話になりました(>д<)(>□<)』
『本当に行っちゃうのかよ!まりあちゃん…』『はい…。』
『先生にはちゃんと挨拶したの???』『いや…先生、全然話し聞いてくれなくって…
『くそ!優兄のやつ(`Д´)ノ』
『良いんです!!…でもあたし、先生のことが心配で...先生、どうにかなっちゃうんじゃないかって…』
『…大丈夫よ。先生は絶対に元気になるしまりあちゃんと先生きっと結ばれるわ。』
『ひかりさん…(泣)』
1時間くらいマスターとひかりさんと話してからあたしはお店を出た。外では車が待っていてあたしはそれに乗り込んだ。空港へと向かうあたし──。しばらく走っていると携帯が鳴った。舞からだ!!
『パパ!ちょっと公園に寄って(>_<)舞と会いたいの!!』
公園に着くと舞がブランコに1人座ってゆられていた。舞には本当いろいろお世話になったもんね♪離れるのは寂しいけれどきちんとお礼とさよなら言わなきゃね。『舞♪』
『まりあ…。』
『舞(^-^)☆…色々ありがとね!…舞?どうかしたの...???』『まりあ…ごめんなさい!!ごめんなさい本当ごめんねあたし…あたし…』
『舞〜!どーしたのー!?(笑)』
『…あたしなんだよー(涙)先生とのことまりあのお母さんに言ったの。』
『…え??』
『まりあがあたしの家に泊まるって嘘ついて先生の家に泊まったことも、朝一緒に学校に来てたことも、秘密の場所─あの階段のこと、教えたの全部あたしなんだよー(>д<)(>□<)』『…どうして...』
『嵩人のことあたし好きだったの。…でも嵩人はまりあを好きだった!!あたしはいっつもまりあに協力してきた。本当にまりあに幸せになって欲しいと思ってたんだよ。だけど、だけど耐えられなかったの(涙)あたしばっかり幸せになれなくってまりあばっかり先生と幸せそうで…だから…だからあたし…ごめんなさい!本当にあたし...』
『……。』
『……まりあ、あの』
『…良いよ。』
『え?』
『あたし別に怒ってないよ。だってあたし舞のこと大好きだもん。舞が居たから先生とのこと頑張れたんだし。それにね、舞と居るとあたし本当に毎日楽しかったよ!!いっつも笑ってて優しい舞があたしは大好きだった。』『…だけどあたし裏切ってたんだよ?まりあのこと!それなのに…』
『裏切ってたとしても良いよ。あたしは舞と友達になれて良かったと思ってるよ。大丈夫(^∀^)!!こんなことくらいじゃあたしたちの関係は壊れたりしない!!!舞が一番良く分かるでしょ?(笑)』
『…まりあ。でも、まりあはこれで本当に良いの?こんな形で先生と別れちゃっても後悔しない?…駆け落ちしちゃいなよ!!あたし、今度こそ裏切ったりなんかしないから!だから逃げなよ!!先生と2人で!ねっ?まりあ!!』
『…ありがと、舞♪でも大丈夫だよ。あたしは逃げたりなんかしない。…でも、でもね、舞。あたし、先生が心配なの。あたしが戻ってくるまでの間、先生のこと守ってあげて!!お願い舞。お願い…(>_<)』
『…分かったよまりあ。まりあとの約束はあたしが絶対守る!!!』『ありがとう。舞。舞…?嵩人くんのこと、何にも知らなくってごめんね…本当ごめん(>д<)(>□<)』
『ううん。良いのまりあ!まりあ〜(>д<)(>□<)』あたしたちは冬の公園で泣きながらいつまでもいつまでも抱きしめ合っていた…☆
───カラフル。『いらっしゃいま..兄貴!!!』
『よー』
『よーじゃねぇだろうがよ!てめー何やってんだよ!?どーすんだよ!?まりあちゃんもう行っちゃったぞ!?』
『…別に。もうどうすることも出来ないよ…』
『…優広さん。またあの時みたいになって良いの?どうしてあと一歩の所で引いちゃうの!?あの時だってそうじゃない!お姉ちゃんが他の人と結婚するって言い出した時だって、本当はお姉ちゃん、優広さんに引き止めて欲しかったんじゃないの?!どうしていつも、行くな!って言ってあげられないの?』
『……。』
───あの時。4年前のちょうど今頃のこと。外は本当に寒くってあ〜もう冬が来たんだなぁと俺はのんきに考えていたんだ。そんな時あいつに言われた。7年間付き合っていた彼女──紺野透子──
ひかりの姉ちゃん。
『あたしもう無理!他の人と..あなたじゃない人と結婚する!!』
その当時俺は大学院を出て26才─教師になりたての頃でなかなか慣れなくて本当に忙しい日々を送っていた。自分のことで精一杯だった…。だからあの時、本当は行くなって言ってやりたかったけど、俺と結婚しようって言いたかったけど俺は言えなかったんだ…。そのくせ何年も引きずってんだから笑えるよな...ははは…。
あいつと離れてもうすぐ4年。また春が来て。俺は桜の木を眺めていたんだ。透子の好きな花は桜だった──。
桜を見るたび俺は透子を見ていたんだ…。
そんな時、まりあに出逢ったんだよ。何か俺のこと見ている子が居るなぁと思って見てみたらそこには綺麗な髪の毛を風になびかせて真新しい制服を着た可愛らしい女の子が立っていたんだ。一目で心奪われた─。
そんな気がした。
まりあと過ごす毎日は本当に本当に楽しくってまりあと居る時だけは透子のこと忘れること出来たんだ。まりあ覚えてる?まりあが英語科準備室で俺に告白してくれた時のこと。俺はびっくりした。どうしていいか分からなかった。だけど嬉しかったんだ。だからあの時、俺は笑ったんだよ。本当に本当にまりあと過ごす日々は俺の宝物になっていったんだ───☆『まだ間に合んぞ!!優兄!!』『そうだよ!!優広さん!空港まで追い掛けなよ!!』
俺は走り出した。タクシーで空港を目指したんだよ。間に合うなんて保証もないし、いざまりあに会った所で何て言ってやれば良いのかも分からない。だけど会いたい。まりあに会いたい。それだけだったよ。
──先生。逢いたいよ、逢いたい逢いたいよ先生。空港に着いて出発時間を待つあたし──。
『まりあ。パパとママは少し手続きをしてくるからここで待っていなさい。』『はい…。』
──先生。先生。
『まりあー!!』
『先生!?どうして!どうして先生!!?』
『ごめんなごめんまりあ!!』
『先生(>д<)(>□<)』
しばらくあたしたちは抱きしめ合っていた。すると先生はあたしから離れて言ったの。
『…俺、強くなるよ。お前を守ってやれるくらいに強くなる!!だから待っててくれる...???』
『…うん。…うん。あたしも強くなる!!それで先生のこと、あたしが守ってあげられるくらい強くなる!!!(涙)だから、だからきっとまたいつか。いつかきっと会える時まであたしのこと好きで居てね、先生』
『あぁ。分かってる。分かってるよまりあ。俺は今もそしてこれからもお前のことが大好きだ…。』こうしてあたしは飛びたって行った。
先生──ねぇ、先生。今でもあたしを愛してる?
あたしは大好きだよ。先生のこと。
待っててね、先生。あたし、あたしきっと強くなってまたここへ戻ってくるから──。
──12月。
ピーンポーン♪
『はーい。』
──ガチャ。
『…透子...!!』
『…久しぶりだね。優広(^∀^)』
『……。』




