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頻繁に僕の家に来るJKは、実は兄に気があるみたいです  

作者: 山脇京子



ある雨の日渋谷 実咲は傘を忘れびしょびしょになりながら帰っていた。

信号待ちの時大学生の男性が、実咲に声をかけた。



滝澤「君傘を忘れたの?」



渋谷「はい」



滝澤「俺の家すぐだから来ない?」



渋谷「え?」



滝澤「大丈夫だよ。母親がいるから」



渋谷「くしゅん」



滝澤「ほら!行こう。風邪引くし」



渋谷は、緊張しつつ彼の後をついて行く事にした」



滝澤「ただいま」



母親「お帰り。お風呂沸いたわよ」



滝澤「有り難う」



Jkに、タオルを渡し



渋谷「有り難うございます」



母親「あれ?女の子の声したけど新しい彼女?」



パタパタ...。



滝澤「違うよ!雨で、濡れちゃった女子高生を連れてきたんだよ」



弟「ただいま!え?渋谷さん?」


 

滝澤「和夜知り合い?」



和夜「クラスめいとの渋谷 実咲さんだよ。そんな事より準兄こそ、なんで渋谷さんといるのさ」



準「家の前の信号で、濡れてたから連れてきたんだよ。風邪引くし…あ!風呂入っておいで」



母親「凄く身体冷えちゃったわね。ごめんなさいね」



渋谷「大丈夫です」



母親「ここが、お風呂よ。ゆっくり入って良いからね」



渋谷「あ!有り難うございます」



母親「そんな事より、早く着替えてきなさい。あと、準は渋谷さんに服を貸してあげなさい」



準「分かっている」



30分後



渋谷「あの…お風呂有り難うございます。では、私帰りますね」



母親「あら?ご飯食べて行けば?」



渋谷「でも、もうご飯用意されてると思うし」



母親「それも、そうね。それじゃあ準あなたが送ってあげなさい」



準「うん」



母親「実咲ちゃんまた、おいで」



実咲「え?悪いです」




母親「良いのよ。うちは娘がいないから実咲ちゃんが来てくれると嬉しいし」



実咲「あ!はい。有り難うございます…では、失礼します」  



車出し渋谷を、助手席に座らせ家まで送り渋谷の母親に説明し帰っていった



朱美「あら!良い男ね。実咲彼氏にするのよ」



実咲「あ!なんか彼女いるみたい」



朱美「残念」



それから、実咲は毎日滝澤家に遊びに行ったりご飯をご馳走になったりしいつのまにか、準と距離を縮めた。

ある日準は、彼女にフラれやけくそになり友達と呑み帰ってきた。



母親「実咲ちゃんごめんね。今、叔父さんの家に行く事になったから準を宜しくね」



実咲「え?和夜君は?」



母親「あの子は、今日友達の家に泊まりに行ったわ」



実咲「え?じゃあ準さんと二人きり?」



母親「大丈夫よ。彼女じゃない限り手を出す息子じゃないと思うから。じゃ宜しく」



ガチャ...バタン



ガチャガチャ…しーん



実咲「準さんお水持ってきたので飲んで下さい」



準「ひっ…くっ…あれ?ッ実咲ちゃんじゃん」



実咲「はい!どうぞ」



準「実咲ちゃんが飲ませてよ」



実咲「え?」



準「うっそ…ひっ…くっ…有り難う」



ごくごく



実咲「準さんどうしたんです?」



準「結婚まで、考えてた相手にフラれた」



ズキン



実咲「そうなんですね。私ならフッたりしないのに」



準「有り難う」



ナデナテ…ちゅ   



実咲「え?」



準「トキメイちゃった」



ギュ



準「実咲ちゃん?」



実咲「なんでもないです」



準「そろそろ送るよ」



実咲「有り難うございます」



黙ったまま家につき別れた。


















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