悪の会話と疲労値レベル90
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「がうっ」
ぴょんぴょんとカエルみたいに跳ねる、人ならざるものが現れて、机の上に二つのお茶を置いて去った。
「・・・・・・」
無言で取って勢いよく飲み干しドンッと机に置く。
そしてゆっくりと口元をふき、もう一度奴を睨み付けた。
「何のようだ?神になったつもりの底辺が」
その言葉に信者が動くと、こちらの人ならざるものが動く
「ふっ、これだから雑魚は、礼儀がなくて困るなー、」
はっはっは、と笑う。間違えたここでは嗤うの間違いだ。
「で用件はなんだ?遊びに来ただけなら殺してやる」
「さすがの我も暇じゃあない、まあこれを見ろ」
懐から取り出されたのは、1つの錆びた鍵。
「これは」
彼も神扉を経験しているからすぐに理解できた。
その鍵の役割を知っているからこそ
妖しく笑みを浮かべられるのだ。
「お前が以前鍵を使った後、鍵が壊れただろう?壊れないはずの物壊れる、それが気になって調べたんだ。そしたら普通に一回使用したら壊れるという・・・・めんどくさいシステムらしい。その後に他の場所へと移り再生する、それがこの世界のルールらいけどまあどうでもいい。とっここまでは我の調査結果。」
「・・・・・・」
「なあ単刀直入に聞くが、こんなめんどくさい事をせずに神扉を無限に使いたくないか?」
やっとこの時初めて、神と称する男が、150円位の茶を飲んだ事に、鼻で嗤うと
横目で睨み付けられる。
(本当にコイツは半分の知能を失っているのか?普通に見える)
見た目は純粋の黒い笑みの中に期待を交えて、見つめる男。
読めないのも昔からの特徴だ、"半分の知能を失った男"
ドンッとコップを置き
「あれ持ってきて」
と呼べば
"両足の機能を失った"彼の代わりに信者が近寄り鞄を差し出した。
それを無言で受けとると、すぐに中から写真を取り出し机に置いた
「・・・・ああ、知ってる最近アイツの反応を見て確信した」
「ほう」
(アイツ?)
誰だろうと深掘りよりも先に、次の話が先を越す!
「なら話が早い!さあ、我と手を組んで、神扉を」
「ふっ、これ以上言わなくてもいい、・・・・その話に俺は乗った」
利害が一致し、手を取り合った
のは建前で
本音の色は、簡単には出さないのが悪い大人のルール。
次の日、完全寝不足の盟章 三裏。彼女には疲れたという感情は無い。でも身体は正直なもので
(だるい)
これだけが今を表せる一言。
ため息混じりに特殊犯罪課という部署に向かう
ガラッと扉を開けば
本来いるはずのない同じ地位の、人がいて
私の本来の場所に立って知らない部署の人を仕切っている。
「あ・・・・三裏、おは」
「なにやつだ同期!!何故私の持ち場にいる!?唯一の私の居場所を!」←疲労値レベル90の独身の人。
怒ってるようで怒ってない変な人。
失っても性格と言うものは消えなかった。
「あー!その反応好き、だけど誤解は解いとく。私貴方の立場を強奪してないから!」
「どうゆうことだ???」