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神扉と能力者  作者: 倉庫番の中村さん
1/4

密会から始まる事件(神扉の説明込み)

突如呼び出された俺、人目につかない個室に呼ばれ

大の男二人・・・・何も起きない筈もなく。

「でなんすか。はやく用件言って下さい。折角の休みの夜ぐらいはゆっくりして早めに寝たいんすわ」

警察官 警部補 橘 湊(たちばな みなと)。独身。

「まーまーそう言わずに折角の密会だしーねぇ?」

元警察官で警部補、川多利 順(かわたり じゅん)

「ねぇー?じゃないんすよ。例え元先輩でも休みの時間を奪うのなら」

ギロリ

「こっわ、警察官がするような態度じゃねぇ」

そう言ってグラス一杯の酒を飲む。

俺は言いたくないがソフトドリンクだ。もし誰かがコレに触れたらあの世という世界へ送り届けてやる。

「変わらねぇなーまだお酒飲めないのか」

ブチッ。

「はいわかりました。今からお酒の余興として現と元の力の差を見せつけてやろうと思います」

拳と拳を合わせる。

「わーたわーた、悪かったよ。だから座れよ。此処からが本題なんだからさー」

「やっとっすか。前置き長くて、徐々に感情が消滅していくのをただ待つだけかと思いました」

「それを遠回しにキれると言う」

俺が椅子に座ると、他の人には知られたくないのか、小声で

「お前の上司の盟章 三裏(めいしょう みり)いるじゃんかー」

「あっはい、いますね。盟章 三裏警視長」

「ぶ!げほげほっ待ってアイツえ?そんな出世してんの!!?」

「あの人かなり強いんで納得の地位ですよ。あの人と戦った事あるんすか?無いからそう言えるんですよ!あの人裏の組織を警察官として一人で潰してる実績ありますから。」

オレンジジュースを一口飲む。

「まーじーかー、やるなー」

そう言って彼は、また小声で話す。

一体何に怯えているんだ?

「お前はさ、神扉という存在知ってる?」

「なんすかそれ?」

「この世界ノ何処か地下深くにあるとされる神扉(しんと)と呼ばれる扉がポツンとあってなー。

その扉を開けて向こうの世界を歩んで別の扉から元の世界に戻ってこれたら世界ノ王の一族になれるんだぜ。

だがな一つデメリットがあって王になれる代わり何かを失うんだ。いわゆる禁断の扉ってやつ。政治家、軍事国家などが狙っている万能の力。どうだお前も欲しいだろ?」

「いや別に」

「反応薄すぎなんだが。いやまあ、それが正解かもしれない。例え見つけた所で、鍵がないと入れない」

「興味無いけど聞く、その鍵何処にあるんすか?」

グラスが空になってもズズズズズズズとストローで何かを吸い上げている。


「真の世界ノ王は5人いた、その人数と同じ数だけ鍵が存在していたんだが、残念な事に二つに減っちまった・・・。ちなみに鍵は壊れても20年後には再生する神の遺産。人で例えると不死身だ。いやーそれにしても警察官なら気をつけた方が良い、これは普通に犯罪を起こすほどの影響力がある。裏の世界ノ連中も力に溺れている外道共の集まり。だから鍵を血眼で探してる。本当に暇な奴らだ。やはり今の警察は神扉の危機をもっと深刻に考えるべきだと俺は思う。鍵の所有者の一人は予想はつくからいいとして、あともう一人の鍵の所有者を探し出して手に入れた方が良い。もしくはまだ()()()()()()()可能性もあるかもだ。正直そこまでは分からん。自分で調べろ」


「うっす。ちなみに予想は誰なんすか?鍵の所有者候補の一人」

もっと小声で

「お前の上司だよ。アイツで正直良かった。アイツは強いからどんな裏とか軍隊が来ても

一人で対処出来そうな奴だから、大丈夫だろうがでも色々心配。というか、さすがに仲間でもそういう事は明かさないか」

「・・・・・・・%で現わすなら?」

「おそらく90%。でも何処か確信してる。ほら何かアイツから聞いてないのか?」

「知らんっす」

「あっそ」

「てかそろそろ、帰らないと明日辛いし帰りますわ」

「うーす、会計は任せろー。明日お前のポストに領収書貼り付けておくわー。あと命十に会ったら

・・・・いや何でもねぇ。俺直接言う」

「そうっすか。てか俺130円のオレンジジュースしか頼んでねぇんで。誤差っすよ誤差」

言われてレシートを見ると確かに99%俺のやつしか無いわ。

酒を一飲みし、確かに誤差だなと呟いて

盟章 三裏(彼女)と他の3人が写っている警察学校時代の写真を取り出し

見つめる。

いつしか彼女は強くなった。

「さぁて俺もー、明日から頑張るか!!」

席を立ち会計を終え、酒が頭を支配され始めた足取りで

外を歩く。


しばらくして、急に酒が回ってたのがふっと消える。


「ああ、お客さんかぁーしつこいねおたくも」

振り返れば終わりだと思っても、振り向かずにはいられない。

これでも警察官だからさ、何事でも目を逸らしてはいけず勇敢に立ち向かえと

昔教えられたなー。

拳銃を取り出し、構える。

相手も同じだ。


「         」

仮説でもそこに行き着いた事に驚きで目を開く。

でもすぐに、ゴミを見る目で

「アンサーは、知らんだ。次はお前だ。鍵はお前が?

いやそれより、神扉をくぐって何を得た?」

()()()()()()()()

パァン!

住宅街で二つの銃声がした、一人は頬を傷つけ、もう一人は、僅かな思考が起因して心臓を射貫かれた。

体に力が入らず、地面に倒れて、心の中で呟く

(これで二人目だ)

付近の人が明かりを点けて、見たときには

血を流し倒れてる人しかいなかった。

――――深夜2時―――――

一人の女性がパトカーから降りて、手袋をはめる。

「さて現場検証と行きましょうか」

今出勤できる人が彼女しかいないので来た、警視長の地位を持つ、盟章 三裏。

テープを潜って入った先は、昔の友人の死体。

「久しぶりの再開がこんな感じになるとは、正直嫌なものだ」

長年の仲間の一人である彼、だからよく覚えている。

そう、貴方ならいつも此処に証拠を仕組んでいる事も。

彼の胸ポケットから一つのボールペン、いや小型カメラ内蔵のペンを取り出した。

「抜かりないですね、色々物色させて貰います。貴方の家も全て」

ふっと複雑な気持ちで微笑するが、失った感情は戻らない。

(ああ・・・ダメですね何も感じない)


目的を果たすだけ果たして、彼女は警視庁に戻っていった。


誰もいない警視庁、


夜食をいただきながら、カメラの解析をする。


綺麗に全て残っている、橘とアイツの密会のシーンから。

小声で聞き取りにくいが、所々内容が聞こえてくる。

(余計な事を橘に話しやがって)

次は時間を飛ばし、襲われた時のを見る。


「やっぱり暗くて顔が見えないか・・・でも声は聞こえた。男だな二十代ぐらいの若い声」


それだけを確認して明日の本格的な調査の為、ここで一旦終わった。






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