日常
軽い気持ちで投稿していますので、軽い気持ちで読んでいただければと思います。
私、七瀬明里は今年、高校に進学したばかりの女子高生である。
成績は...悪くはない。平均よりやや上程度だが。
容姿は、普通だ。自分で言うのもおかしいが普通、と言っても整っている方だと自覚している。
「おーはよっ!」ドンっと背中を叩かれる。
そんなことをするのは一人しかいない。
「おはよ、栞」彼は佐藤栞。私の中学からの同級生である。
栞は私なんかよりも顔が整っている。格好いいというより、可愛らしい。私的にいいと思うのはくりっとした瞳に少し眠そうに見える垂れ目。男というにはあまりにも小さすぎるその体は私でもギリギリ抱きしめられる大きさである。
...にも関わらず、彼の力はとても強い。先程叩かれた背中がまだ痛むのだから相当だ。加減を知れと言いたい。
幸運にも、と言うべきか、私は彼と同じクラスとなったため、こうして登校した後も話すことができている。
ちなみに栞は彼女持ちである。
今は重要じゃないからこれ以上は触れないが。
私にはそういう相手は必要ないと思っている。
今のこの日常が続けば、それだけでいいと。
心から思っていた。少なくとも、あの時までは。
ご閲覧ありがとうございました。
これからもゆっくりやっていくつもりです。