初めての戦闘(笑)
実は昨日ロリアは彼女のステータスは1人でも技能があればオーク程度になら勝てる程度の強さはあると言っていた。
つまり俺のステータスは既にオークに勝てるということか
…と言っても俺は数日前までこんなに命の軽い世界で生きていなかったし、柔道や合気道といったものも何もしたことない。
初めはうちのスライムみたいな弱い敵から始めた方がいいだろう。…そういやあのスライムにも名前つけなきゃなぁ。
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ということで昨日ぶりの草原です。
…このうさぎも魔物なんだろうか…
名前:無し
種族:レッサーラビット(魔物)
Lv:3
HP:25/25
MP5/5
筋力:3
魔力:5
防力:10
魔防:5
…こんなか弱そうなうさぎでも魔物なのか
「キュー!」
…どうやらステータスを見たからか知らんがうさぎが戦闘状態になって…
「つ、角が生えた!?」
どんな原理なんだよ!角が生えてくるって。
いきなり自分の常識を超えたことが起きて硬直気味だけど、相手はうさぎ、勝てるはず!
鉄のナイフ(3DP)を手に持ち改めてうさぎと向き合う。注意すべきは角、腹とかに刺さったらまともに回復手段を持っていない今だと致命傷になりかねない。ナイフを振り下げながらうさぎに近づく、うさぎは一瞬遅れて逃げようとするがもう遅い。
ナイフが腹に刺さり、うさぎは死に…
?!
「腹に刺したのに痛がる様子ゼロでこっち来るのは無しだろ!」
「キュァァァァ!」
「痛ってぇ!オラァ!」
もう一度ナイフをうさぎに向かって振り下げる。
それが運良くうさぎの首に刺さりうさぎは声を上げることなく死んだ。
「はぁ、はぁ…うさぎ強すぎだろ」
先程負った傷を見る。受けた場所は腕で、幸い血もほとんど出ていないので死んだりはしないだろう。
さて、不可抗力ではあるがうさぎを殺してしまった…うさぎって食べれるのだろうか。
血抜きだけはして持って帰るか。
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お家に帰るとロリアが起きていた。
「おはよう、マスター。ん、その手に持ってるのレッサーラビット?」
「ああ、そうだけど、え、殺しちゃまずかったりする。」
「いや、特にはなかったはず。でもそのレッサーラビット、世界18大美味のひとつで、王家でも取り扱われるって聞いた。…食べていい?」
なんだ世界18大美味って、無駄に数多いし語呂悪いだろ。
「良いけど…生で食うなよ?」
「ちゃんと焼くよ!…作ってくれない?」
「ちゃんと焼くよから作ってくれはおかしいだろ…まあ作るけどさ、味には期待するなよ。」
「大丈夫、レッサーラビットの肉は炭にでもしない限りどう作っても美味しいって聞いたから。」
「おい、それって俺の腕そこまで信用してないってことだよな?」
「そんなことないよ〜♪」
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さて、何を作るかということだが、それはもう決めている。ズバリ!肉ゴロゴロシチューだ!まあ、なんかそれっぽく言ってるけど実際はレトルトのシチューに肉入れて作るだけなのだが…細かいことは気にしない、気にしない(大事なことなので2回言いました)
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「遅いよ〜、お腹に穴が空いちゃう」
「すまんすまん」
「もー、美味しそうなシチューに免じて今回は許してあげましょう」
「(それ作ったのは俺なんだが)やったー」
「はむ、…肉がゴロゴロしてるけど柔らかくて食べやすい。…ありがと、マスター。私のために作ってくれて。」
「べ、別にそんなんじゃねーよ。自分も食べるからちゃんと作らなきゃなって…」
「照れてるマスター…可愛い」
「うっせ。」
そんな惚気にも聞こえるやり取りをした次の日。
DP出交換できるアイテムを見ていたら、あるのもを見つけた。
「ん?ダンジョン説明書?」
いかにもなものを見つけた。しかも1DP
とりあえず購入してみた。冊子みたいなものだな。
んで、呼んでみたのだが、なかなかためになることが書いてあった。
ダンジョンマスターのステータスはダンジョンマスター本来のステータス+ダンジョンの
ステータスということ。
つまりダンジョンが成長すればするほど、ダンジョンマスターのステータスも上昇していくのか…チートかな?と思ったのだが次の分にこう書いてあった。
「ダンジョンのステータスはダンジョンマスターのステータスの10倍以上にはなれない。」
…なんでこんな面倒な制約が着いているのかと思ったが、それについても書いてあった。
ダンジョンマスターはいわゆるダンジョンの最後の砦。例えダンジョンの力で強くても技術がなければ強くなれないので。ダンジョンマスターにも戦闘を積んでもらって強くなってもらおうということらしい。
他にも色々興味深いことは書いてあったが日もくれてきたので今日はこのくらいにしよう。