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出発_1

今日も平和だ。


ケリーは、家の近くの砂浜に寝転がり青い空を見上げていた。

母譲りの黒髪が風にそよいでいる。

念願の都会にある学園に入学するため、明日からこの馴染みの場所とおさらばすることになる。



少女漫画のヒロインに憧れて、母に都会の学校に行きたいと提案してみたら意外とすんなり了承してくれた。


「そうねぇ。ケリーも16歳になるし、色々見聞を広げてもいいかもしれないわね。学園長やってる知り合いがいるから、そこなら受けてみていいわよ」


母にそんな知り合いがいたことは驚きだったが、正直、都会の学校ならばどこだっていいケリーはその学園の試験を受け、見事合格したのだ。

といっても、その学園は門戸が広いことで有名で、入学試験は落ちるほうが難しいらしいが。


首都にある魔法学園である。

魔法なんてこれまでの生活で使ったことはないが、学校とは学ぶ場所なのだから特に問題はないだろうと楽観視している。

それに、少女漫画のヒロインは、ちょっと勉強ができないけど一生懸命に頑張る、というパターンもあるから、別にできないならできないでいいのだ。


これからの生活に夢を膨らませていると、母から念話が届いた。


”ケリー、そろそろお昼ご飯にしましょ~”

”はーい、帰るよ”


返事をして、よいしょと立ち上がる。

飛んで帰ってもいいが、お昼のデザートに木の実を摘んでいこうと思い、ゆっくり歩いて帰ることにする。

この木の実もしばらく食べられないだろうしね。


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