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「さてどうしようかのぉ」
「………お好きに」
「とは言ってもじゃ、はっきり言うとお前は不味そうだから喰う気にならんし………うーむ」
面と向かって、醜いや不味そうを言われるとさすがに辛い。私も一応年頃の女の子だから
無いものと同じ命は惜しくは無いけど、これ以上傷つきたくなんか無かった
ぽろぽろと、涙が溢れる
あの優しいお兄さんの記憶のままが良かった。あの優しい彼ならば私を傷つけたりしなかっただろう
「ほら、醜女や。泣いても良いからこちらにおいで?私は短気だから待たされるのは嫌いだからはようおいで?」
ずるずると重い身体を動かして、 泣いたまま彼に差し出された手を取る。
すると小さな屋敷の外に連れて行かれ、
「ほーれっ」
「っきゃあああっ!!」
ぽんっと、屋敷の横にあった小さな湖に投げ込まれた。水を飲んでごほごほと咳き込みながら湖の中で立つといつの間にか目の前に来ていた神様に―――服を剥かれた。ボロボロの服は、彼の手で呆気なく取り去られる
「っ、」
裸体を晒すのが恥ずかしくて、色々なことを覚悟してぎゅっと目をつむると―――――――ごしごしと、手ぬぐいで身体を拭かれた
「え、?」
「ん?痛いか?」
きょとん。
びっくりして神様を見上げると、さらに優しく汚れを拭かれてどうして良いのか戸惑う
え、え、なにこれ?
「あの、何してるんですか?」
「お前が汚いから清めてるだけだよ?全く、泥まみれでは無いか。身体くらいはきちんと綺麗になさい」
ごしごしごし
他意が全く無さそうにどんどん身体を綺麗にされ、
よく分からないながらも、私は神様の言う通りにした