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鬼と歩む追憶の道。  作者: テテココ
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第470話 内密。




 ゴーレムくん軍団と合流し、『空飛ぶ大陸』の『お城』の一室へと案内された『外側の私』は、そこで一時のんびりとした時間を過ごしていた。

 ……因みに、もうそれほど時間も掛からず友二人が居る『岬の小屋』へと到着するので、暫くはこのままのんびりと『レイオスとティリア』を迎えに行くつもりである。



 そして、その迎えが順調に済んだら、今度は直ぐに『大運動会』についての計画を進めなければいけない。

 だが、その計画については実際の所、現状ではほぼ何一つ決まっていないと言える位の状態であった。唯一、今回の競技種目には追加で『攻城魔法戦競技も増やす予定ではある』と言う事ぐらいだろうか。



 ……ただそれも、そのままだとゴーレムくん達にばかり少し有利過ぎてしまうかもしれないので、対する事となる精霊達にとっても有利となる別競技を他にも増やす予定ではある。そうする事によって全体的な両者のバランスを取れればいいなと私は密かに考えていた。



「…………」



 ──と言う訳で、現状で決まっている事と言えば精々がそんなものなのだが……。


 それでもゴーレムくん達にはもう見切り発車気味に『大運動会を開催します』と約束してしまったので、私はこれを絶対に成功させるつもりではいた。その約束を違える事は絶対したくない。



 なので結局、この一見してのんびりとした時間も最大限に有効活用させて貰い、今の内から少しずつ内容を詰めていこうとは思っている。



 ……それに、折角ならレイオスとティリアも交え、あの二人にもその『大運動会』を楽しんで貰える様にできたら良いなとも考えていた。

 それと、エアの『差異』のお祝いも、そのお祭りと合わせる事によって、より盛大に祝う事ができたらエアも喜んでくれるだろうか──などなど、そんな色々を企める事も多くて、頭の中は見た目ののんびりさとは裏腹に意外と忙しい。



 ……ただ、そうした皆の努力や、その成果を、私はこの先も確りと祝える者でありたいと想うのであった。



「…………」



 そして、『外側の私』がそうして『岬の小屋』へと着くまで色々と頭を悩ませる一方で──実は、『内側』の方でも、色々と大変な事態へと私達は向き合っていたのであった。



 と言うのも、現在はエアを中心に『巨大な樹木の魔獣』と化してしまった喫茶店の店主をどうにかして救えないものかと、皆で協力しながらその解決策を探っている最中だったのだが。



 『ダンジョン都市』にて道場青年達の復興の手伝いをしながら各ダンジョンの魔獣などを間引きつつ、密かにその解決策のきっかけになるものがダンジョン内に残っていないだろうかと探ってみた結果──どうやらその『原因となるであろうもの』を、私は見つけてしまったのであった。






またのお越しをお待ちしております。

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