転生に至る説明的なやつ
おいおい話す(4年越し)
は、恥ずかしい…
転生して意識が戻ったばかりで興奮していたからか、あんな妙な語り草になってしまった…
穴があったら入りたい…
とまあ、俺の黒歴史は置いておいて、まずは俺がこの世界に転生することになったわけを話していこう…
その日、俺はいつものように行きつけの町の公園に治安維持のため、繰り出していたんだ。最近その公園に不審者が出るって話が挙がっていたから、その日は特に周囲を警戒して怪しい奴がいないか念入りにチェックしていたんだ。その日は日曜日で、子どもたちがたくさんいることもわかっていたっていう理由もある。子どもたちに危害を加える奴は誰1人として許せないからな。それはさておき、治安維持を続けていると、普段は見ない男が入ってきた。まあこれはよくあることなので、別段気にすることもなくスルーしようとしたけど、男の動きに違和感を覚えたんだ。背格好は至って普通の感じなんだけど、少しふらついてるというか、不安定な歩き方をしていたんだ。これは怪しいと思って近づいて行くと、男はポケットに手を突っ込んだまま歩いてることに気がついたんだ。向かう先は推s…公園で歩いている少女に一直線だったんだ。
最悪の未来がよぎった。
次の瞬間、男がその子に向かって走ると同時に俺の体は自然に動いていた。幸い、運動は少し得意だったこともあってか、今まで一番速く体が動いたのを覚えている。俺は女の子を庇うように男の前に立った。
にゅるり。
そんな音が聞こえてくるかのような感触があった。
と同時に鋭い痛みが襲う。
「がぁぁぁぁ!」
今まで大怪我を負った経験はないため、あまりの痛さに気を失いそうになった。ドクドクと音が聞こえるように血が流れているのを感じる。
「なんなんだよお前…!俺の邪魔しやがって…!どいつもこいつも俺のことが嫌いなのか!死ね!」
男は興奮しているのか、はたまた正気を失っているのかわからないが、そんなことを叫びながらさらに俺にナイフを突き立てた。
「ぐぅぅうぁぁぁぁ!」
痛すぎる。いっそ死にたい。楽になりたい。それぐらいの痛みだった。もう二度と味わいたくはないな…
そして、鮮明だった視界がボヤけてきて、暗くなって、気づいたら目の前に髭を生やしたおじいさんがいたんだ。これが俺が転生に至った経緯だな。幼女を庇い死んだ。まあ最後に社会貢献ができて良かったかな。
YESロリータNOタッチ。