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最終章
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はじめ。見えたのは、光だった。
白くて。
明るくて。
キラキラと美しくて。まばゆいばかりの。・・・・
この世のものとは。思えない、くらいの。・・・・
ふ。
そう考えて、思わず。笑った。
そっか。・・・・・
ひとり、つぶやいて。
またその光を、見つめる。
なぜなのか。全くまぶしくは、ない。
それがとても。不思議だな、と思った。
その光を。目をしっかりと開けて。見ていられる。
あの方向に。いけばいいのか。
ふと気づく。
赤ん坊も。そうなんだろうな。
明るいほうへ。
誰にも。教えられなくても。
あの方向に。
いけばいいのか。
そう思って。
生まれてくるんだろな。
心に喜びが。生まれた。
一歩足を、踏み出す。
・・・。足がある。・・・まだ。・・・・・
そんな事、思ってまた、ふと笑う。
ふわ ふわ ふわと。
まるで、雲の上を歩くように。その道を進むと。
その真っ白な。まばゆい光の中に、全身を包まれた。
少しだけ。怖くなる。
おれは。
どうなるのかな。これから。・・・・
どこへいくのかな。
そう、思ったのは一瞬で。
すぐに。そっと手を、握られた。
感覚で。わかった。
顔を上げる。
目に映る、その姿を見つめて。その。・・・瞳を見つめて。
懐かしい瞳を見つけて。
おれは。
嬉しくて、微笑んだ。
へぇ。・・・・・・
本当に。
おまえ。・・・・・
本当の。
天使だったんだ。
Fin・




