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「A」  作者: みんと*
49/64

第49章



「なにそれも。」おれは、焦って言う。



「・・・。」



「それも、プログラムってヤツ、の一部・・・?」



「・・・。」おまえの、瞳が緩む。



それは・・・・「ごめん。」





「・・・。」



「ごめん、・・・なぎ。」おまえが。



泣く前に言う。



どっちの意味か自分でも決めないまま。・・・ただ、そう言った。



「ごめんな、」



「キスだけでいい。」




・・・なぎ。





「キスだけでもいいから・・・・」



「・・・。」



「して欲しい、」





ぽつんと、おまえが。



もぅ寂しそうに、言う。



泣きそうなのも、隠さないで。



必死なのも・・・隠さないで。




「・・・ほんとに、いいの?」おれは言う。



「・・・いい。・・・・」





「たけしなら。・・・いい。」





そう言う・・・おまえを、見つめて。



・・・おれなら・・・か・・・・



「じゃぁキスだけ。・・・な・・・・」





なんでだよ。





肝心な。



そのワケは聞かないで。・・・・



お互いに、



何も・・・・言わないで。





おまえに、近付く。






目の前で。おまえが少しだけ。口を開ける。



「最初は。閉じててよ。」



「意地悪。」本気で、おまえがおれを睨む。




・・・・。そのまま、そう言った唇目がけて。



おれは口を開けて。



激しくそれを奪うように、ぶつかるようにキスをした。




「・・・んぅ、」



おまえは苦しそうに、声をあげて。



それでも一生懸命、上を向いて、唇でおれを追いかける。おれはそれを飲み込むように、



顔を傾けて、口の端を交差させて、ぴったりと、おれの唇で唇を、塞いだ。



夢にまでみた。



おまえとの。・・・・・



すぐに、そっと舌を出して、おまえの少しだけ開いた、口の、中に入れた。



瞬間、絡まり合う舌と、舌。おまえのもう、呼吸が荒くて。



どうしよう。・・・・・



すぐに、艶かしく、奪い合うように絡まる舌が、気持ち良くて。・・・良過ぎて。・・・・・



おまえがおれの、首に手を廻す。・・・・おれも、背中を抱くようにして。その小さな背中に覆い被さる、ようにして、おまえと。・・・・・一世一代の、キスをした。




これで最後。



最後だからって。言い訳して。



ごめんって。頭のなかで。謝った。




何度も、何度も・・・息を次ぎ、激しい呼吸のまま、キスしながら角度を変える。




そうやって・・・・・




最初で最後の、本気の、恋の。・・・・本気の、キスを。おまえと。



息がきれるまで。へとへとに。なるまで、心ゆくまで。・・・・味わった。




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