第40章
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少しだけ、時間がかかるから。・・・寝てて?そう、言われて。車に乗せられた。
「・・・・できるだけ、体力を消耗しないように。」
「・・・。」
「していて、欲しいんです。」なぎの。声がもう。遠くに、聞こえる。
言われなくても。
ベッドが備わったその。・・・車に乗せられた、途端。
昏々とした。・・・眠りの中に、堕ちた。
車の。揺れが心地いい。・・・・
ゆっくりと、車は進む。振動が、まるで、沖まで進む、懐かしい船の、中にいるみたいで。・・・・どうして、なぎは。・・・・
おれにここまで、・・・して、くれるのかな・・・・
・・・。ぁ、
・・・。
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・・・そぅか、・・・・プログラム・・・・・・・、
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・・・か、
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そのせぃ・・・・か。・・・・・・・・
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・・・。
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・・・まどろみの、なか。・・・・どれくらい。
・・・・時間が。過ぎたのか。
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「すげぇ。・・・・・」スライドの。車のドアが開くと、そこには。
「すげぇ!!」思わず身体を、乗り出す。
「うふふ、」
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「待ってね、・・・」なぎが。
ベルトを外し、車を降りるための、準備をしてくれる。
車椅子は、いいと言った。
何となく・・・そんな恰好では。海には、行きたくはないと。思った。
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「まじかよ、」
・・・ほんとに・・・・
「海じゃん!!」目の前にはもう。あの。・・・・懐かしい、あの。青い。・・・優しい、海があった。
「ごめんね、少しだけ。違うけど。」
「いや、いい。」
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「ぃぃ、・・・・・」もう何年も、見ていないあの。おれの・・・・
海に似た。・・・・「すげぇ。・・・・」
「海だ。・・・なぎ。すげぇよな。海だ。・・・・」風が。おれに向かって
お帰りって、言ってるみたいに・・・吹いて来る。
風だ・・・・、海だ・・・・・・
「ふふ。」
「すげぇな!!」
「あまり、興奮しないでね。」
なぎが、おれを見て、目を細めて、笑った。
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