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Episode8『不良とヤンキーと金属バット』

今回のタイトルは前回よりはマシか?By雪奈      まぁ、内容を考えれば間違いではないかとBy真雪

Side:雪奈



此れから下校って時に、時代錯誤の馬鹿野郎が現れたみたいだな――今時お礼参りなんて流行らねぇっての……なんて事を言った所で聞く連中だとは思えねぇけどよ。

てかよ、お礼参りが時代錯誤なのは当然として、連中の格好も如何なんだアレ?

教頭が如何の言ってた、リーダー格と思われる奴は、ジーパンにタンクトップ、両腕に派手に入れ墨して鼻ピンのドレッドヘアーで顎には髭。

他のメンバーもアフロヘア―で口元をバンダナで隠してたり、ターバンにグラサン、ライダージャケットに髑髏模様のヘルメットetc……頭悪いにも程がアンだろアイツ等。




「えぇ、頭がぱっぱらぱーなのは間違いないでしょうね。」


「……オメーにそう言われちゃ、色々とお終いだぜ。」


「いえ、其れ程でも。」


「だから、褒めてねーっつーの。」


アイツ等が本当に教頭だけが目当てなら如何でも良い。

つーか、体育教師や生活指導が何とか対処するだろうからな――だけど、若しも一般生徒に被害が出る様なら話は別だ。


ってか、既にコイツ等に怯えてる女子もいるしな……仕方ねぇ、正義の味方ってガラじゃねぇが、少しばかりお話ししに行くとしますかねぇ。













ヤンキー少女とポンコツ少女とロリッ娘とEpisode8

『不良とヤンキーと金属バット』











「雪女さん、何者ですか彼等は?」




っと、連中と話し付けに行こうと思った所で委員長登場か。

アイツ等はだな、見たまんまの不良……そして多分この学校に在籍してたと思われる。少なくともリーダーらしきドレッドヘアーの入れ墨大男は。

何か退学にされた事に逆恨みして、退学を進言したらしい教頭にお礼参りに来たらしいぜ?




「お礼参りって、一体何時の時代ですか其れ?」


「昭和か、平成一桁だろうな。」


「こう言っては何ですけれど、同じ不良でも貴女とは雲泥の差があるモノなのですね……」


「確かにアタシは不良だけど、あぁ言う馬鹿共と一緒にすんなよ。

 授業はサボる、飲酒喫煙上等、喧嘩も常習犯だけど、少なくとも善良な一般生徒に迷惑かける様な事だけはしてねぇからな?授業サボった代償を喰らうのはアタシ自身だしな。」


「其れはまぁ、そうですが。

 其れで、貴女は彼等に何をする心算だったのでしょうか?」




あん?

あ~~……まぁ、何だ、不良同士なら話が通じる部分もあるんじゃないかと思ってよ?取り敢えずお引き取り願えねぇかとお願いしようかと。

もっと言うなら、生徒が何やらやってるとなれば教師陣が対処に出てくるんじゃねぇかなと思ってな……まぁ、口で言っても聞かねぇ場合は、実力行使で退散して貰う事になるけどよ。




「貴女と言う人は……ですが、今回は其れが正解でしょうね。

 ですが雪女さん、実力行使をする場合はガードして良いので先ずは相手に攻撃させてください。そうすれば正当防衛が成り立ちますので。

 流石に一般生徒に被害が出ては大事ですので、乱闘になっても今回は目を瞑ります――風紀委員や生活指導の先生にも、正当防衛を主張しておきましょう。」


「へっ、珍しく協力的だな委員長?」


「貴女の為ではありません、一般生徒の安全の為です。」


「……此れはまた、見事なツンデレ具合ですね。」


「だから、ツンデレではないと言っているでしょう西行寺さん!!」




マユ、オメェが居ると如何にもしまらねぇな……まぁ、堅くならなくて良いけどよ。

取り敢えずマユと委員長は、一般生徒に被害が出ねぇように安全な場所に誘導しといてくれ――実力行使が必要になった場合は、相手の数が多いから、アタシも凶器使っての大立ち回りをしねぇとだからな。




「凶器って、何を使う心算ですか?」


「其れは見てのお楽しみだ。」


そんじゃ行ってくるぜ。




取り敢えずは普通に話しかけてみっか。

なぁ、この学校に何か用かドレッドヘアーの兄ちゃん?




「あぁ?誰だテメェ?」


「名乗る程のモノじゃない。って言うか、この学校の生徒だよ。見れば分かるだろ?」


「この学校の生徒か……オイ、教頭の野郎は何処にいる?」


「教頭二人居るんだけどどっちよ?」


「眼鏡のハゲの方だ!」




眼鏡のハゲ……バーコード教頭の方か。

多分職員室に居ると思うけど、教頭に何か用かよ?こう言っちゃなんだが、如何考えても教頭にアンタみたいな知り合いが居るとは思えねぇんだけど。




「あの野郎は、俺を退学にしやがった……其れが気にらねぇ!」


「否、退学になるのは相応の理由があったんじゃねぇのか?――アンタ、何をしたんだよ?」


「大した事はしてねぇ。

 他校の生徒と喧嘩したり、自販機ぶっ壊して中の金盗んだ序に商品かっぱらったり、商店街で万引き、後は適当な女を路地裏に連れ込んでレ○プとかだ。」


「思いっきりアウトだ馬鹿野郎。」


他校の生徒との喧嘩は未だしも、それ以外は完全に犯罪じゃねぇか。

そりゃ、退学にもなるぜ……ってかよ、そんだけの事をして退学になったのを逆恨みしてお礼参りに来るとか、アンタ少し頭おかしいんじゃねぇのか?……あぁ、テメェの下事の重大さも理解してねぇんだからおかしいに決まってるか。


その分だと、テメェ教頭だけじゃなくて一般生徒にも手を出す心算だったな?……主に女子に。




「勘が良いじゃねぇか……あぁ、その通りだ。

 教頭と体育教師と生活指導をシバキ倒して、奴等の目の前で女教師と女子生徒を犯してやる心算だ!!」


「はぁ……やっぱりかよ。

 ……舐めた事言ってんじゃねぇぞ、このクズ野郎。」


「あ?」




テメェが教頭だけにお礼参りするってんなら好きにすりゃいいが、全く無関係な奴等を巻き込むってんなら看過出来る事じゃねぇ。

アタシも不良だから偉そうな事を言う心算はないがな、不良やるのは勝手だが、一般人に迷惑かけてんじゃねぇこのクソ野郎が!!




「メスガキが偉そうに……なら、まずテメェからやってやるよ。」




殴りかかって来たが、遅いな。

お前の攻撃位なら、見てからでもガードが間に合うぜ。




――ガキィィン!!




「咄嗟にガードしたか……だが、その腕はもう使い物にならねぇな?

 自慢じゃねぇが、俺の拳はバットを粉砕する。テメェの腕じゃ、骨がいかれちまったんじゃねぇか?」


「ご心配痛み入るが、生憎と罅一本入ってねぇぜ?

 バットを砕くとかぬかしてくれてたが、そのバットは余程不良品だったんだな?……そんな温い拳、アタシには通じねぇんだよ腐れドレッドが。

 そもそもにして、テメェ等如きチンカス風情がアタシに勝てると思ってんのか?

 この天下無敵の不良である、雪女様によぉ?」


「テメェが雪女だと!?」




そう、アタシが雪女だ。

ハッキリ言わせて貰うが、20人程度でアタシに勝てると思うなよ?テメェ等みたいなハナクソ如き、何人集まろうとアタシの敵じゃねぇからな。




――ズル!!




「!?」


「でもってお前、偉そうな事言ってる割に皮被りかよ……オエ、気持ちわりぃ。

 こんな粗末なモノで、ウチの学校の女子をやる目的があったってのか?……テメェみたいのはな、家でB級のAVでも見てるのがお似合いだぜ租チン野郎。」


「て、テメェ……如何やら、俺のバタフライで切り裂かれてぇみたいだな!!」




おぉっと、キレて凶器出して来やがったな?

バタフライナイフとは中々良い得物だが、アタシに限っては大した事はねぇな……こっちにはバタフライをも上回る凶器があるんでな!!




――ガッ!


――スルスルスル




これぞ不良が装備できる最強の凶器、金属バットだ!!

しかもコイツはアルミで出来た安モンじゃなくて、高校野球の強豪校でも使われてるレベルの代物で、しかもツチノコバットだから攻撃力もめっちゃ高いぜ?

分かり易く言うなら、この金属バットを装備したアタシの物理攻撃力は255だ。




「それ以前に、何処から其れ取り出しやがった!」


「背中の凶器入れからだ馬鹿野郎。」


お喋りは此処までにしようぜ?

来いよ、中途半端なクソ共が――本当の不良が如何言うものかアタシが直々にレクチャーしてやるからよ!




「メスガキが……調子に乗ってんじゃねぇぞこら!!」


「ハッ、格下相手に余裕こいて何が悪いんだよ!!」


キレて襲い掛かって来たドレッドヘアーを蹴り上げで顎をぶち抜いて、更に蹴り上げた足でそのまま踵落としをブチかまして、体勢が崩れた所でネックハンキングをかまして、そのままネックハンキングドライバー一閃!!

頸動脈を圧迫された上で後頭部から地面にたたきつけられたドレッドヘアーは此れで戦闘不能だぜ――意識が吹っ飛んでなくても、頸動脈を圧迫された状態で後頭部を強打したら、しばらくは真面に動けないからな。


だが、リーダーを倒してハイ終わりって訳じゃないだろ?――来いよクソ共、徹底的に相手になってやるぜ。




「こ、このメスガキがぁ!調子こいてんじゃねぇぞコラァ!!」


「よ、よくもリーダーを!!許さねぇ!!」


「お、おま、おま、お前は俺達が叩きのめしてやる!!」


「ちょっと強いからって調子に乗るなよ?……数に勝てると思うなよ!!」




おぉ、おぉ、威勢がいいね?

その威勢のよさは嫌いじゃねぇが、テメェ等みたいなハンパモンじゃ、金属バットを装備したアタシに勝つ事は出来ねぇよ――テメェ等の戦闘力を仮に1万とした場合、アタシの戦闘力は53万だからな。




「お前、何処の宇宙の帝王だ!?」


「好きなんだよ宇宙の帝王。」


まぁ、そんな訳だからアタシと戦うってんなら骨の一本や二本は持ってかれると思えよ?

お前等みたいな馬鹿は嫌いじゃないんだが、一般生徒に手を出す心算だってんなら、アタシも黙ってられねぇからな……あんましアタシを怒らせんなよ?

アタシを怒らせたら、マジで死を見るぜテメェ等。


其れは兎も角、テメェ等はこの学校にとって害悪でしかないから駆逐させて貰うぜ?――覚悟するんだな。

雪女の異名がどれ程の物か、テメェ等の魂に刻み込んでやるぜ!!Come on!Get Serious!!(来いよ、マジでやろうぜ!!)












 To Be Continued… 





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