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Episode32『不良と辣油と花椒パウダー(四川風)』

サブタイトル……激辛麻婆でも作んのか?By真雪      作者的に常備品だそうですBy真雪     辛味は程々にだねBy愛雪

Side:雪奈



大晦日の翌日は、言うまでもなく新年だ。

時間は6時か……そろそろいい時間だな?

着替えて、コート羽織って、そんでもってベランダから屋根の上におうりゃっとな!!おし、ロケーションはばっちりだな!!

2階建ての家なら、2階の屋根に上がれば結構遠くまで見渡せっから、態々臨海公園の方まで行かなくても初日の出を拝む事は出来るってこった――まぁ、臨海公園は初日の出を拝みに来てる連中で結構埋まってるだろうから行きたくねぇってのもあるがな。


さてと、6時10分……来た来た来た!朝日が昇って来やがった!!

自宅で初日の出拝む事が出来るなんてのは贅沢だよな?

おし、スマホで写真撮って、そんでもってSNSにアップすっか。タイトルは『自宅の屋根から初日の出』と。




「いやぁ、本当に綺麗だねぇ?」


「やっぱり、日本人として初日の出は拝んでおかないと。」


「あ、親父とお袋は寝室のベランダから見てたのか?

 2人ともこっち来れば?そこより屋根に上った方が見やすいぜ。」


「あらユキちゃん、そんな所に上って、危ないわよ?」


「大丈夫だって。

 自慢じゃねぇが、アタシは体育の成績、5段階評価で何故か10って謎評価付く位運動神経良いから、屋根から落ちる様な間抜けはやらねぇよ。」


ま、其れも此れも小学生の時にやらされてたお稽古事の成果だけどよ。

しかし何だな、学業にしろスポーツにしろケンカにしろ、全部の方面で昔やってた事が役に立ってるのを考えると、結果論ではあるが、アレはアレでやってて正解だった訳だな。


取り敢えずだ親父、お袋、新年あけましておめでとさん。今年も宜しくな。










ヤンキー少女とポンコツ少女とロリッ娘とEpisode32

『不良と辣油と花椒パウダー(四川風)』











初日の出を拝んだ後は、朝飯。早速昨日の御節だな。

本当はもうちっと遅めに食うもんなんだろうが、毎年新年には親父とお袋の会社の人が割と早めの時間に来てそのまま新年会になってたから、朝の時間じゃないと家族揃って御節食う事出来ねぇんだよな。

まぁ、揃って御節食うってのも大分久しぶりだけど。




「さて、其れじゃあお節の前にまずお屠蘇だね。

 年の若い順から飲むのが正しいらしいから、先ずはユキから。」


「おう、いただくぜ。

 お屠蘇と甘酒だけは未成年が飲んでも咎められる事はねぇから有り難いよなぁ。」


「ユキちゃん、其れ正解だけど間違ってる。」




まぁ、アタシは普通にビールも缶チューもバリバリ行くから関係ねぇけどな。

そんじゃ、いただきます……プハッ、ガキの頃は薬臭くて嫌いだったけど、大人になると不思議と飲めるモンなんだよな此れ。

で、そのままお袋、親父の順でお屠蘇を飲んで、そんでもって御節だ御節!自分で作って言うのもなんだけど、美味そうだな――特に魚屋のおっちゃんが半額で出してくれた伊勢海老と鮑!

本当なら生が良いんだが、御節は日持ちする様に作る必要があるから、伊勢海老はボイルした後で身を切り分けて、エビミソを醤油と山葵で割ったタレと和えて、鮑はステーキにして伊勢海老のゆで汁を煮詰めて作ったソースを絡めてってな感じの料理だ。

かまぼこや伊達巻なんかはスーパーの御節コーナーで買ったが、栗金団や煮物なんかは自分で作った渾身の御節だぜ。



「「「頂きます。」」」



うん、美味いな!我ながらいい出来だぜ。




「ホント美味しいわ。ユキちゃんの料理の腕前はプロ級かしら?」


「うん、社長がユキの料理を食べたら社食のスタッフとして雇いたがるかもしれないね。」


「そんだけの高評価ってのは嬉しいね。

 時にお袋、ポチ袋ってあるか?」


「親戚の子とか、社長のお子さんにお年玉上げるからあるけど、其れが如何かした?」




あるなら1枚くんねぇかな?

メユにお年玉やらねぇとだからよ。




「あ、そう言う事ね。

 確か10時だったわよね?……ユキちゃん、振袖着てかない?」


「振袖……いや、やめとく。」


動き辛いし、そもそもこの銀髪に振袖とか似合わねぇし、最大の理由としてケンカする事態になった場合に振袖じゃケンカできねぇからな。

大体にして、アタシそう言うキャラじゃねぇし。




「え~~?ユキちゃんの振り袖姿見たかったのに~~!」


「いや、本音はそっちかよ!!」


まぁ、なんだ……帰ってきたら着てみるから其れで花弁してくれ。

ぶっちゃけ草履や下駄で歩くとか歩きづれぇ事この上ねぇからよ。




「帰ってきたらね?約束よ!!」


「お、おうよ。」


時々お袋は謎のスイッチが入るんだよなぁ……こうなった場合、親父でも止められねぇから苦笑いするしかねぇし。――自分言うのも何だけど、ウチも結構個性的な家族だよな。

まぁ、多分マユの所には負けるけどよ。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


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・・・




んで、時間は進んで9時50分。場所は駅前。

10時の待ち合わせだから、時間前に来るのは常識ってな――まぁ、お前がアタシよりも先に来てたのは驚きだがなマユ。




「普通に出発したら絶対に遅刻すると思ったので、初日の出を見てからずっと此処で待っていました。」


「よし、今更だがアホだなお前。」


「アホの子は人気があるんですよ?」


「お前はアホの子じゃなくてアホな子だ、間違えんなバカ。」


「アホな子なのにバカと言われるのは如何なモノでしょうか?」


「知らねぇよタコ。」


「失礼な、人間です。」




ったく新年早々、相変わらずだなぁマユは……逆に安心しちまったけどよ。

まったくコミケやアイドルのライブじゃあるまいし、子弟時間の3時間前から待ってるとか有り得ねぇだろ普通に?よくもまぁ、ポリ公に職質されなかったもんだぜ。




「雪女のお姉ちゃん、マユお姉ちゃん!あけましておめでとうございます!!」




っと、此処でメユが到着か。

あけましておめでとさんメユ。其れから銀ちゃんも。――付き添いお疲れさんだ。




「仕事っすから。今年も宜しくお願いしますぜ雪女の姐さん。」


「おうよ。」


「あけましておめでとうございますメユさん。銀さん。」




しかしまぁ、めかし込んだなメユ?

白地に金糸でなんてんの木を刺繍して、赤いなんてんの実をビーズみたいなもんであしらった振袖、良く似合ってんじゃねぇか?よく見れば今日はツインテールじゃなくて簪と櫛を刺したホーステールだな。




「えへへ、パパとママが特注で作ってくれたの。

 其れと、この赤いなんてんの実は、全部珊瑚珠だって。」


「マジかオイ!幾らだよその振り袖……」


「えっと……100万円だったかな?」




……普通に有り得ねぇ。

流石は関東を治めるヤクザ組織だな、持ってる金がハンパねぇわマジで……つーか、来年には着れなくなってるであろう振袖に其処まで金かけんなっての。

まぁ、何処かに払い下げるのかも知れねぇけどよ。


取り敢えずなんだ、此れお年玉だ。




「お年玉!ありがとう、雪女のお姉ちゃん!!」


「ま、お前の親御さんから貰うのと比べりゃ少ないだろうけどな。」


「そんな事ないよ!5000円……ポ○モンの新作が買えるもん!!」




そう言えば、今年の3月に新作発売って言ってたな。アタシも買うけどよ。

買ってクリアしたら、最強モンスターを育成して対戦しようぜメユ……アタシの最強リ○ードンに勝てるかな?




「雪女のお姉ちゃんもリザー○ン推しなんだ……こおりタイプかと思ってたから意外だったよ。

 偶然だけど、私の推しポケもリザー○ンだから負けられないね。」


「お2人とも○ザードンですか。では私は最強カメッ○スで参戦しましょう。」


「いや、空気読めよお前。」


炎の対決しようとしてるとこに水で参戦すんなっての。

取り敢えずだ、初詣行くぜ初詣!!




・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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・・・




大きな神社は混むと思って、近所のソコソコの規模の神社を初詣の場に選んだんだが、ここも其れなりに人は来てるみてぇだな?流石に明治神宮とは比べるまでもねぇけどよ。

其れでも幾つか出店があって、甘酒のサービスなんかもしてるんだから大したモンだぜ。

んで、参拝の列に並んでアタシ等の番なんだが……マユ、お前は一体何時になったら賽銭が賽銭箱に入るんだ?ってか、お前が賽銭投げる度に、其れが賽銭箱に当たって跳ね返って後ろの人にダイレクトアタックかましてるから、いい加減投げ入れないで、静かに入れるべきじゃないのかと思うぜ?




「其れはちょっと敗北感が……」


「知らん。人様に迷惑かけるのは駄目だ。」


「仕方ありません。賽銭箱の上から落としましょう。」




最初からそうしような。

賽銭入れたら鐘を鳴らして、二礼二拍の後に『祓い給え、清め給え、神乍ら幸わい給え、くしみ給え』を3度唱えて願い事をだ……そうだな、今年も家族揃って無事に過ごせますようにってな。

後、マユのポンコツが少しはましになりますようにと。




『あ、其れ無理。』




……何か聞こえた!?って言うか、若しかしてこの神社に祭られてる千手観音様か!?…だとしたら匙投げないで何とかしてくれよ観音様よぉ……




『どうにもできないから、そのポンコツ。』




マジか。仏さんが匙投げるってのは相当だなオイ!!

取り敢えずお参りは終わったから、お約束のお御籤だな。――アタシは『大吉』か。仕事運や勝負運なんかも良い感じだ……恋愛運や結婚運も良いってのは信じがたいけどよ。




「私も大吉!」


「俺は吉っすね……可もなく、不可もなくってとこでしょうか?」


「可もなく不可もなくってのはある意味で良い事だぜ銀ちゃん。――んで、マユは如何だった?」


「今年もまた大凶です。これで、見事に10年連続で大凶です。」


「……お前、本気で呪われてなくね?」


「大丈夫ではないでしょうか?

 今朝見た夢では、あのハードカバーの本を抱えた銀髪赤目のダイナマイトボディの女性が、『処分しないでくれてありがとうございます』と言っていましたので。……取り敢えず皆勤賞ですね彼女は。

 意味が分からない方は、作者の他作品をご覧ください。」


「いや、本気で意味が分からねぇからな。」


ま、夢は夢って事にしとこうぜ。

初詣は終わったから、後は帰るだけなんだが……ったく新年早々だなオイ?




「オラァ、俺達はこの辺一帯を治めてる族だぞ!」


「ヒャッハー!!俺達は最強だぜぇ!!」




恐らくは初詣で振る舞われてるお神酒に酔った馬鹿共だろうが、ベロンベロンになって管を巻いてやがる……其れだけなら未だしも、参拝客に絡んでるのは見過ごせねぇわ。

まさか、正月早々一発暴れる事になるとは思わなかったが、放置はできねぇからな――銀ちゃん、手伝ってくれや。




「ウッス、喜んで!」


「そんじゃあ、新年だから景気よく行くぜ!!」


新年、初喧嘩ってな!!

フルボッコにしてやるから覚悟しやがれだ!!――こういう刺激的な新年の迎え方ってのも偶には悪くないぜ。




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・・・




んで、初詣を終えた後はメユの家の新年会に参加して、家に帰って来たのは夕方――郵便受けに年賀状が来てたんで、其れを回収して家の中に入ったんだが……予想通りの状態だな。

親父とお袋及び、新年会に参加した会社の面子は軒並み酔いつぶれてっからなぁ……こりゃ、目が覚めるまで放置が上策だな。

取り敢えず、年賀状を宛名別に分けて……って、まさか委員長からアタシに来るとはな。

まぁ、アタシも委員長に年賀状は送ったけどよ。


『今年もよろしくお願いします』か……委員長が不良に出した年賀状とは思えねぇが、今年もよろしくってのはアタシもだぜ委員長。

さて、今年はどんな年になるのか、楽しみだぜ。










 To Be Continued… 





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