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Episode14『ヤンキーと夏休み、其の肆~不良娘の一日~』

不良は夏でも喧嘩上等だ!!By雪奈      其れは如何かと思いますが、否定はできませんねBy委員長

Side:雪奈



季節は8月に入って、更に暑さが厳しくなって来た……ぶっちゃけ、日中だけじゃなく夜間でもクーラー入れないと熱中症になっちまうレベルだからな。

まぁ、アタシはその程度でくたばるような軟な身体じゃねぇし、この程度でくたばったら不良はやってられねぇんだ。


「テメェ等、アタシを雪女と知って喧嘩しようってのか?なら、骨の一本くらいは覚悟しろよな?」


「数を相手に勝てるか!!

 こっちは20人も居るんだ!幾らテメェが強くたってフルボッコにしてやんよ!!」




暑かろうが寒かろうが、不良にとってケンカを避ける事は出来ねぇモンらしい。

ったく、クソ暑い中人様に迷惑かけてんじゃねぇよ此のズベ公共が!……って、言って聞くならやらねぇか。

まぁ、お前等も此の炎天下ご苦労様って所だが、アタシと出会っちまった事が運の尽きだな?――高々20人程度で、アタシを潰せると思ってる事自体が大きな間違いだけどよ!




――スルスルスル……ジャキィィィン!!




取り敢えず、此の金属バットの頑固な汚れになりたい奴からかかって来いや!死なない程度に手加減はしてやるから、遠慮せずにかかって来やがれってんだ!!

あぁ、間違っても逃げられると思うんじゃねぇぞ?雪女と喧嘩した奴は、撃滅されるって決まってるんだからな!!












ヤンキー少女とポンコツ少女とロリッ娘とEpisode14

『ヤンキーと夏休み、其の肆~不良娘の一日~』











んで、喧嘩が始まって10分後には馬鹿共を完全撃滅!!

女子高生が金属バット一本で、不良20人を撃滅したってのは、申請すればギネス記録に認定されるかもだぜ……申請する心算はマッタクないけどよ。


「ぷはぁ……喧嘩に勝った後の冷たいサイダーは格別だな。」


んで、喧嘩に勝った後はやっぱり炭酸飲料だな。

メロンソーダとかオレンジソーダも良かったんだが、今の気分はシンプルに何のフレーバーも入ってない普通のサイダーだぜ。うん、美味い。

さてと、ぶっ倒した奴等の処遇だが……取り敢えず全員の顔写真と、此のフルボッコにされた様はスマホで撮っとくか。んで、序にメモを……




『テメェ等の顔と、アタシにフルボッコにされた情けない様は写真に収めた。

 次に今日みたいな事しやがったその時は、京以上にボッコボコにした上でテメェ等の写真をネットに拡散させるからその心算で居ろよ。』




うっし、これで良し!

流石にテメェ等の顔と情けない姿がネットに晒されると言われたらそうそう馬鹿な事も出来ねぇだろ?……名前と出身校に関しても、必要なら銀ちゃん辺りに頼めば調べてくれるだろうしな。

まぁなんだ、不良やるのは勝手だが、人様に迷惑をかけずに健全に不良をやれよ~~。


って、健全な不良ってのも矛盾した話だぜ。

にしても暇だよなぁ?マユは家族で親父さんの実家に帰省しちまってるし、メユはこれまた家族で海外旅行だからな。――流石に家族団欒の時間は邪魔したくねぇから同行は辞退させて貰った訳だが、こんなに暇になるなら有り難く付いて行かせて貰えばよかったぜ。

一応メユの家には銀ちゃんをはじめとした磯野崎組の組員が組みを守ってるらしいが、ヤクザと一緒に昼間っから賭博ってのも何か違う気がすっからな。


そう言えば、家族団欒と言えばアタシんちは家族でどっかに出掛けたとかそういう思いでってあんましねぇな?ガキの頃に旅行に連れてって貰った記憶はあるが、在れって確か社員旅行にくっついて行っただけだから家族旅行とは違うし、最近は家族で出かけるなんて事は滅多になくなっちまったからな……両親共働きで、序に大企業の重役だから仕方ねぇのかも知れないけどよ。

取り敢えず暇だからゲーセンにでも……




――バコォォォォォォン!!




いってぇ!!

何だこりゃ……サッカーボール?




「あ、こんな所まで飛んでったのかよ?銀髪の姉ちゃん、そのボール俺達の何だけど返して貰って良いか?」


「そのユニフォームはこの辺のサッカーの……って事はテメェ中坊か。

 お前等……このボール今し方アタシにぶち当たったぜ?練習するのは構わねぇが、もうちっと周りに気を配るべきなんじゃねぇかオイ?」


「他のグラウンドは使われてて、この広場位しか練習に使える場所がないんだから仕方ないだろ?其れよりボール返してくれよ。」




……どうにも今日日の中防は礼儀ってモノを知らねぇらしいな?

人様にボールぶつけといて、其れについては何もなくてボールを返せと来たか……其れを言う前に、先ずはボールをぶつけた事に対して『ゴメンナサイ』ってのが常識だろ!!

ふざけてっとエッグアイ(火のついたタバコを白目の部分にジュ)喰らわすぞコラァ!!




「ひぃぃぃぃぃ!!す、スンませんでしたぁ!!」


「宜しい。

 練習熱心なのは結構だがよ、グラウンドと違って広場にはテメェ等以外の人間も居るって事を忘れんじゃねぇぞ?――幾ら巧くなっても、人様に迷惑をかけてるようじゃ、アスリートとしては二流だからな。」


「「「「「………」」」」」


「分かったなら返事位しろや。」


「「「「「ウッス……」」」」」


「声が小せぇ!!」


「「「「「ウッス!!」」」」」




其れで良いぜ。ま、人様に迷惑をかけないように練習頑張れよ。

さてと改めてゲーセンに――と思ったんだが、また嫌なモンを見つけちまったなぁ?




「ねぇ彼女、可愛いじゃん?俺達と遊ばない?」


「見た所結構暇してたよね?

 君みたいな美少女が暇を持て余してるなんてもったいない事この上ないぜ……折角の夏なんだから、一夏のアバンチュールってのも良いと思わない?」


「俺達と一緒に遊ぶとお得だよぉ?遊ぶお金は全部俺達が出してあげるからさ。」




軽薄そうな3人組によるナンパ現場に出くわすとはな。

金髪の鼻ピン野郎と、金髪ドレッドヘアーの色黒グラサンと、赤モヒカンで右眉に三連ピアスと来たか……ナンパする前に先ずはテメェの見てくれを見直して来やがれだぜ。

テメェ等みたいな奴と遊ぼうと思う女が居たら、そいつは余程脳ミソの皺がねぇか脳内お花畑のノーテンキ女子でしかねぇよ。

しかも、今回は声かけた相手が悪過ぎだろ。




「申し訳ありませんがお断りします。

 最大限無礼を承知で言わせて頂きますと、貴方方の様な下賤に付き合う気は毛頭ありませんので――そもそもにして、馬鹿は馬鹿でも貴方達の様なつまらない馬鹿は疲れますので。」




声かけた相手は委員長だからな。

しかしまぁ、言うなぁ委員長?――流石は、嘗て教師陣を黙らせただけの事は有るぜ。




「なぁ、俺達って……」


「もしかしなくても――」


「馬鹿にされた?」


「そう聞こえませんでしたか?言葉の選択を間違えたかしら?

 もう少し脳ミソの皺を増やしてから声を掛けるようにしてください。では、あまり暇ではないのでお暇させて貰います。」


「このアマ!!」


「あっちだ、あっちの裏の方に連れ込め!!」




あっちの裏の方ねぇ?

其処に連れ込んで、委員長を如何する心算だテメェ等?




「如何って、決まってんだろ?ひん剥いてグッチャグチャに犯して……「そうかよ、なら死ねや!」べぎゃらっぱぁ!!?」




モヒカン野郎の頭を掴んで、そのままコンクリートの地面にダイレクトアタックだ!!

一応手加減はしたから死んでねぇだろうが、其れでも鼻の骨折は確実だ……寧ろ頭をコンクリの地面に埋められなかっただけでも良いと思いやがれ腐れモヒカン。


「よぉ、委員長。馬鹿な奴等にナンパされて大変だな?」


「えぇ、マッタクよ雪女さん。

 其れにこの人達、私は興味が無いと言って居るのに、無理矢理路地の裏に連れ込もうとしたのよ?其れって、如何思います?」


「決まってんだろそんなもん……滅殺一択だぜ!!」


そういう訳で覚悟は出来てるだろうなカス野郎共?

委員長はアタシのダチ公――って言うよりは悪友ってやつかもだが、仲間ではあるんだ……テメェ等は無謀にも其れに手を出しちまったんだから、その分の代価は払って貰うぜオイ?




「メスガキが……調子に乗るなよ!!」


「テメェも一緒にやってやるぜ!!」




バタフライにコンバットナイフと来たか……だが、其れが如何したぁ!!

アタシが装備するのは模造刀!それも、アルミで作った安い奴じゃなくで、刃が付いてない事以外は全てが本物の日本刀と同じ模造刀だ!

切れ味はねぇが、鉄拵えの模造刀なら骨の一本や二本は軽く叩き折れるからな……格の違いってもんを教えてやるよ。




「細切れにしてやんぜ!!」




先ずは金髪鼻ピンが攻撃してきたが、テメェの動きなんざ止まって見えるんだよ!!

バタフライの一閃を躱して、がら空きのボディにボディブロー一閃!!だけじゃなくて模造刀で顎をカチあげる!!――此れでコイツは戦闘不能だ。

んで、色黒の金髪ドレッドには、カチあげ攻撃の際に飛びあがった事を利用して、落下速度も加わった全力の兜割を一閃!!


その結果、馬鹿共は完全KOだ。


「取り敢えず無事か委員長?」


「えぇ、貴女が来てくれたおかげで助かりました。心より感謝いたします。」


「感謝される程の事でもない。ある意味当然の事だろ。」


「確かに其れはそうですね。

 時に雪女さん、そろそろお昼に良い時間ですが、何処かで食べるか決めているのでしょうか?」




え?否、決めてねぇ。

まぁ、このクソ暑さだから、ランチタイムやってる焼き肉屋に入って冷麺セットってのも良いかもなぁとは思ってるぜ。




「ランチタイム、冷麺セットで……如何やら駅の近くにあるようです。」


「マジで!?って、何でアンタは其れを調べてるんだ委員長?」


「助けてもらったお礼ですよ雪女さん。本日のランチ、奢らせてください。」


「え、良いのか?」


「だから、助けて貰ったお礼です。」




まさか、こうなるとは予想外だったぜ。だが、そう言う事なら有り難くゴチになるぜ委員長。

委員長がナンパされてる現場に出くわして、ナンパ野郎を撃滅した後で委員長の奢りで昼飯ってのはマッタク持って予想外だったが、偶にはこんなのも良いかもな。







「雪女さん、そのお肉はまだ早いですよ!?」


「あぁ?塩カルビはレアの方が美味いんだよ!!」


「此処はもう少し焼いてミディアムにすべきでしょう!!」




まぁ、肉の焼き加減で焼き肉屋でちょっとした口論になっちまったが、其れは其れとしてな。











 To Be Continued… 





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