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家神ちゃんはそっとトビラを閉じる  作者: 豆腐王
序章:新しい世界のトビラを開けて
8/20

本日の反省会

 西洋風のお屋敷の、一階の玄関から脇の右の廊下の突き当りに有る、 管理人室(セーフハウス)

 トビラ開けると土間が続き、一段高い場所に畳敷きのお部屋が広がる。

 その部屋の真ん中で、ちゃぶ台の前に座布団敷いて座りながら、俺は今日の挨拶まわりを思い出して深いため息を吐いた。


「結局のところ、住人の誰一人ともまともに挨拶出来てないですやん。住人の名前、誰一人分からんですやん。どういうことなの・・・。」


 俺ってそんなにコミュ障だったかしら・・・。所詮、16年生きて来ただけの小僧。やはり圧倒的に人生経験が足りないと言う事か。

 意義有り!高々16年、されど16年。確かに触れ合うのは同年代の言うなれば、お子様がコミュニティの中心だった。しかし、そこで磨かれた会話のノウハウが無意味な筈がない。

 だって、そこで培ったモノを糧にして、大人になるんだから!

 

 ・・・・うわやべぇ。自分で言ってて恥ずかしくなって来た。


 気を取り直して。今日をもう一度振り返ろう。気づいたことを糧にしよう、明日に活かそう。

 と言う訳で、住人の情報を思い出そう。


 先ず、1号室。多分、吸血鬼の人。お部屋はすっごくゴシック調。棺桶で寝るっぽい。しかも立ったまま。

 後は・・・あ、ちゃんと戸締りしないと。色々危ない。


 次、2号室。マゾ。色々危ない。


 よし、次3号室。何かこう、鍛え上げられた肉体の大男。でも年は若そうな・・・青年?

 目がやばかった。あれは確実に()ってる。後、何か俺を見てぶつぶつ言ってた。

 色々と危ない。


 で、次は4号室。金髪碧眼のぼいんぼいん美少女・・・っぽかった。

 鼻血と涎のインパクトで色々覚えてない。後、俺を見て幼女幼女叫んでた。

 色々と危ない。


 そいで、5号室。パンツ。多分犯罪者。色々と危ない。


 最後に6号室。危険。


 うむ、以上の事から・・・


「危険人物しか居ないじゃねぇか!?何これ?!俺何か悪い事したっけ?!ってかもしかしてここって監獄か何かなの?!」


 おかしい。ここは聖域認定され、国から認められた人間しか来ない筈じゃ・・・。

 いや、そもそも国がGOサインだす基準とか知らんから何とも言えないんだけど・・・。

 う~ん・・・う~ん・・・。


「止めよう。それが分かってもあの住人達が居るって言う現実は変わらない。今日はお風呂にでも入って、さっぱりして寝てしまおう。ふふふ・・・洋館に何故か檜風呂。広いし毎日の楽しみだぜ。」


 着替えとタオルを持って、草鞋を履いて廊下へ続くトビラを開ける。


「うふふ・・・こんばん「やっぱ疲れたからこのまま寝よう!」


 何か、銀髪で深紅の瞳を輝かせたゴスロリ姿の美少女立ってた気がするが、急に眠気が襲ってきたので俺はトビラをそっと閉じた。

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