1-9 さきにしゃわーあびてこいよ
お昼から、時間が飛んでこんばんは。家神です。
お昼ご飯も晩御飯も、『こんなの食べたいなぁ。』と思い浮かべた物が 管理人室に出現する事が判明しました。これが家神の力か・・・?
でもご飯の度に金色の光が・・・ジットオレヲミテイルソウダイマモアノ眼ガ眼ガ眼ガ・・・
はっ?!夢か。ご飯を食べてお腹くちくしたら、うとうとして居た様だ。
うむ、よく考えたら昨日はお風呂に入りそびれたし、ゆっくりお湯に浸かって疲れを癒して、寝るとしようか。
そうと決まれば、タオルと着替えを用意。好っ!
行くぞ!素敵な檜風呂!
と、言う訳で、管理人室がある廊下とは反対側、玄関入って左手の廊下にあるお風呂場にやって来ました。
まぁ、正確には脱衣所の前ですが。
多分、この時間なら住人も帰って来てるだろうし、念のために脱衣所をノックノック。
返事が無い、大丈夫そうだ。
ゆっくりトビラを開けると、4畳程の広さの正面に浴室に繋がる擦りガラスのトビラに右手に棚と脱衣籠、左手に大きな姿見が設置された、木目の暖色の壁に囲まれた部屋に。
何でお風呂周りが見事な和風なのか・・・。いや、確か風呂って日本とローマが異常なこだわりを持った文化圏だと聞いた様な・・・。それでだろうか・・・?
まぁ、良いや。棚に着替えを置いて、さっさと服を脱いで脱衣籠に放り込む。
そして振り返るとそこに全裸の幼女が!
鏡に映った俺なんですけどねっ!恥じらい体験は初日に済ましたからもう慣れたもんよ。
緑の黒髪をおかっぱに前髪は眉の上で揃えた所謂姫カット。くりっと大きな黒目は何か眠たげに瞼が落ちかけがデフォでジト目っぽい。きめ細かい白い肌に少し朱の挿した頬。身長は120cmくらいか・・・?そして見事な寸胴幼児体形。つるつるした白い壁に木苺が二つ・・・いや、止めよう。慣れたと言ったが、改めて見たら何か恥ずかしくなった来た・・・。
顔が熱くなって来たのをさっさと浴室で水でも被って冷やそうと思いながら、ガラスのトビラをガラリッ。
浴室に一歩足を踏み入れた瞬間に背後でトビラがガチャリッ。
「えっ?」
驚いて振り返る俺の視界の中で、俺が見えて居る筈なのに平然と更衣室に踏み込んでくる女が一人。
銀髪に、深紅の瞳のゴスロリ姿の美少女・・・あ、ヤバイ・・・。
「うふふ・・・こんばんは、家神ちゃん。いえ、照山紅葉ちゃんかしら?私はエクセレン・エクストラ・エイブラムス。エスとでも呼んで頂戴。」
大変、優雅な仕草でスカートを軽く詰まんで足を交差しての、淑女の礼みたいなのをする美少女。
対して、俺は全裸。肩に手拭いを担いで全裸。大事な事なので2回言いました。
しかし、家神は慌てない。さっと手で胸と下を隠して・・・
「あ、え、いえ、こんばんは・・・。」
あ、駄目だ言葉が出て来ねぇ。いや、美少女の前で全裸で平静で居られる男子高校生が居るだろうか?居たらスゲェ変態だと思う。
いや、それ以前にあれ?なんで俺の名前知ってんの?
「ふふふ・・・玄関前の掲示板。アレでお名前は確認させて貰ったわ。さて、それじゃ自己紹介も終わった事ですし、親睦を深めるためにお風呂ご一緒させて頂いても?」
あー、なるほど掲示板・・・って待て待て待てっ?!一緒にお風呂って!?駄目でしょ貴女見たいな美少女が思春期の野獣な男子高校生と混浴とかっ?!あ、俺は幼女なうっ!だった・・・。
「え・・・いや・・・その・・・。」
「恥ずかしがらなくても良いのよ?うふふ・・・お姉さんが綺麗に洗って上げるから。ええっ!隅々まで!」
やだ、超ノリ気。良いのか・・・?許されるのか・・・?このラッキースケベ展開!
「それじゃ、私も直ぐ行くから、先に入ってなさいな。そのままじゃ風邪引いちゃうわよ?」
あぁ、うん。全裸で立ち尽くしてたからちょっと寒いの。
もう、どうにでもなれ!と色々諦めた俺は、浴室と脱衣所を隔てるガラスのトビラを、そっと閉じた。




