1-5 おしごとさがし
さて、外に出られないなら、出かけてるであろう住人達と顔を合わせるには、帰宅して来るのを待つしか無いが、そもそも生活サイクル知らんからな。
何時帰るか分からん相手を玄関ホールで体育座りして待つ・・・おっ、インパクト有りそう。帰宅した住人達をギョッとさせてやれる!
思わずグッと掲げた握りこぶしを、力無く下げながら、「いや、無いわ。」と冷静になる。
さて、どうしようか?ぶっちゃけやる事が無い。
家神の仕事ってなんだろう?そう言えばアパートの管理人扱いだったな。
なら、アパートでの管理人の仕事ってなんだろう?
家の前の掃除?お外に出れません。
地域の回覧板とかを住人に回す?回覧板有るのかな、この国。
家賃の取り立て?そもそも賃貸契約内容知らないですん。
あ~・・・あ~・・・確か、色々住人と連絡取り合う為の掲示板見たいなのがあったような・・・。
「よし!掲示板を作ろう!」
何も直接顔を突き合わせてお話しするだけがコミュニケーションでは無い。
文字と文字でのやり取りだって立派な人付き合いさ!電話するよりチャットツールで話す方が多いくらいだしね!
そうと決まれば即行動!設置場所は玄関ホールの入り口横で良いかな?目立つ場所がいいよね。
材料は多分、倉庫にある気がする。一度、外から覗き込んだだけだから全然把握できてないけど。
と、言う訳で、食堂横の倉庫に到着。物の出し入れをしやすくする為か、ここのトビラだけ他より大きいんだよね。
だから、今の体だと、トビラを開けるだけで一苦労と言う・・・。
クッソ、誰だ幼女強いとか嘘ついたヤツ・・・。
「ぐぬぬぬぬぬ・・・・。」
ドアノブを回して、体重をかけながらトビラを後ろに引っ張って開けようと・・・
「はぁ・・・はぁ・・・!ちっちゃい体で頑張ってトビラ開けてる幼女可愛いッ・・・!」
何か力が抜けて、俺は両手で握ったドアノブに引きずられるようにして、そっとトビラを閉じた。




