表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家神ちゃんはそっとトビラを閉じる  作者: 豆腐王
壱章:友好ゲージ【MIN■□□□□□□□□□MAX】
12/20

1-4 ぱんとまいむ

 煩悩退散、煩悩退散・・・頭の中からぼんれすはむを追い出す為に部屋の真ん中で座禅を組む座敷童、家神でございます。

 気を付けないと、次にヴィクトリアさんに会った時に『ハムさん!』とか呼びそうだ。

 んもう、なんなのあの人。開くとこ間違ってるじゃないの。

 さて、色々あれだったけど、はむ・・・ヴィクトリアさんのおかげで思い出した。住人達とちゃんと顔を合わせて挨拶しないと。

 でも、住人達の生活サイクル知らんしな。仕事ある人はやっぱ出かけてるのかな。

 ま、考えても分からんし、適当にぶらぶらして出会ったら挨拶すっかね。


 と言う訳で、ゆっくりとお部屋から廊下の様子を確認・・・異常なし。

 では、そろりそろりとお部屋を抜け出し、周囲を警戒しながら廊下を進みましょう。


「いや、おかしい。何で俺がこんなにびくびくしなきゃならんのだ・・・。」


 俺、この場所の神様だったはず。別に偉ぶる気は無いけど、何で敵地に居る様な心持にならなければ行けないのか・・・。

 うん、駄目だ。弱気な姿を見せたら嘗められてしまう。堂々と行こう。

 と言う訳で、胸を張って肩で風を切ってずんずん行くぜ。足音はぽてぽて言ってるが気にしない。


 さて、そんな感じで屋敷の中をぐるっと一周。エンカウントは有りませんでした。

 やっぱり、皆出かけてるのかな?いや、住人達の部屋の中は怖いから見てないけど。


 しかし・・・外かぁ・・・。

 俺はこの異世界に転生してから、この屋敷から一歩も出たことが無い。ってか出れない。

 だから、この世界がどんな姿なのか、全然知らないんだよねぇ。

 旅まではしたくないけど、せめて街並みは見てみたいなぁ。


 玄関ホールに辿り着き、正面には内開きの大きなトビラ。

 内と外の境界線。ここが俺の世界の限界。

 よく考えたら、玄関トビラが内開きって変だな。

 そんな事を考えながら、トビラを開ける。

 そこに広がるのは広大な街並み・・・では無く、高い塀に囲まれた石畳と綺麗に選定された庭木が並ぶ庭。

 街まで出れなくて良いから、庭には出たいと手を伸ばせば。


「痛っ!」


 丁度、内と外の境目で、見えない壁に思いっきり手をぶつける。

 おぉ~・・・出れないとは知ってたけど、こうなるんだ・・・。

 見えない壁をぺたぺた、顔をくっつけたり離したり。


「う~ん・・・体重預けられる。これを利用したら謎ポーズ出来そう。」

「はぁ・・はぁ・・・。一人遊びに興じる幼女・・・!遊び相手になって上げて懐かれたい・・・!」


 よし、外はきっと危険がいっぱいだ!

 庭木の陰とか何か潜んでそうだしね!サッと気持ちを切り替えて、俺はそっとトビラを閉じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ