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スキルハント  作者: 如月上下
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少女ハ糸ガオ好キ


(残リ一体ハ能力者デス、参考能力ワーストNo.44 深江)


戦場の空気が凍り付いた


深江「おい、嘘だろ?」


元町「いいじゃないか、お前の能力がやっと拝めるぜ‼︎」


元町はこの状況でもポジティブな様だ


深江「今すぐリタイアしてくれ‼︎頼む‼︎」


元町「なんでだよ、あと残り一体、敵はお前だぜ?まぁ自分がやられるのを見たくない気持ちは分かるが」


元町はニヤッと笑い


元町「まぁ、ちゃちゃっと終わらしてやるよ」


その瞬間、元町の右腕が掠め取られた


掠め取られたとは言っても傷も損失箇所も全部偽物の為、戦闘が終われば治るが、精神的にくるものもあるだろう、何故なら


元町「っ・・・・・これはかなり、痛いな」


痛覚はリンクしているからだ


深江「もう片腕が無いんだぞ⁉︎リタイアしても・・・・」


元町「ここまで来たら後には引けねぇよ‼︎」


元町はNPC深江の攻撃を左腕で払うが、左腕にもダメージが蓄積され、やがて


バシュッ


左腕も、取られる


NPC深江「プレイヤー戦闘不可、とどめを刺します」


深江「あぁ‼︎もう‼︎」


NPC深江がとどめをさそうとした所で深江は右手を元町にかざす


カンッ


NPC深江の攻撃が弾かれた


元町「これは?お守りからか?」


深江が貸したお守りから足か触覚か分からない物が出ていた


深江「それなら勝てる、突っ込め」


元町はそれを聞くとなんの躊躇いもなくNPC深江に特攻していく


NPC深江「回避、不可能、プレイヤーの勝利とします」


ズドンッ


お守りの攻撃を受け、NPC深江は跡形も無く消え去った



(勝利条件ヲクリアシマシタノデ、戦利品トシテアナタノ序列ガ上ガリマス)


元町と深江は安堵のため息を漏らす


深江「ほら、あとはお前の学生証をタブレットにかざすだけだ」


元町「あ、あぁ、そうだったな」


シャリン


学生証をかざすと安っぽい音が流れ

(おめでとうございます、能力者序列管理局です、この度防衛戦最高(・・)レベルをクリアされましたオリジン 元町(モトマチ) 高下(コウゲ)様は本日を持ってエリートNo.257へとクラスチェンジさせて頂きます。)


音声はそこで終了した


元町「なんか、後半は全部お前の能力だったけど、いいのかな」


深江「いいんじゃないか?ワーストと戦うなんてあまりない体験だろうしな」


元町「そうか、ありがとうな」


深江「いいよ、俺もいいものを見せて貰ったよ」


戦闘中、元町は銃弾を打ち返しながらも後方のNPCをチラチラと気にかけていたのだ、こいつならいいエリートになれる


そんな事を思いながら固く握手をした


元町「所で、何でお前がこんな時間にいるんだ?」


深江「あぁ、それがな・・・・」


灘「深江君?彼女さんをほったらかしてこんな所で何を遊んでるのかし・・・らぁ‼︎‼︎」


振り向きざまの深江の顎部に硬い感触、脳が揺れる感覚



深江は気を失った


元町「何やってんの⁉︎」


灘「あら、ごめんね?振り向くとは思って無かったの」


灘は先程深江に投げつけた物を回収して固形物を崩しながら答える


元町「灘さん、蚕ってもっと大人しい能力だと思っていたけど」


灘「まぁまぁ、使い方によるよ?私は主に治療だけど」


そんな事より深江君を早く保健室へ連行しないと、と言いながら先程ほどいた糸で深江をぐるぐる巻きにして引きずっていく灘


それを見て元町は

元町「棺桶みたいだ・・・」


申し訳なさそうに付いていくのであった


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