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スキルハント  作者: 如月上下
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君ハ敵ナノ味方ナノ


ガコンッ チャリンチャリン


夜の静寂に包まれた廊下には缶コーヒーを買う音がよく響いた・・・



深江「一応保険係の(ナダ)に雪鳴の治療を任せてきたが、やっぱり気になるなぁ」


そのまま帰る予定ではあったのだが、どうしても気になる深江である


カシュッ


とりあえず缶コーヒーを開けて少し啜ると香りが鼻を通り抜け、脳を刺激する。


深江「行くか、夜行性の生徒にも会ってみたいし」


能力者の中には自らの能力によって昼行性、夜行性に分かれたり、好物の食べ物も偏りが激しい場合がある


深江「しかしまぁ、夜中に学校に来てまで勉強する真面目さんはあいつ位しかいないな」


深江は保健室に向かう前にある教室に向かった



『防衛訓練室』

戦闘訓練とは逆で、敵対勢力に対しての対処術や予測術を実戦として学び、自他問わず守り抜けるように訓練する教室


ウィーン

深江は缶コーヒーを飲みながら教室の自動ドアをくぐる


深江「おーい、来てるか〜?」


深江の声に反応して暗闇の中で揺れ動きながらこちらへ来る人影があった


??「よぉ、深江‼︎あったり前よ‼︎俺はエリートに入る男だからな‼︎」


人影は夜の静けさとは真逆のテンションで喋り始める


深江「安心しろ元町(モトマチ)、お前は夜戦に向いていないからこれからもオリジンだよ」


元町は深江の煽りに驚愕と怒りを見せた


元町「何だと⁉︎最近は結構防衛戦はいけてるんだぜ?」


深江「じゃあ防衛戦レベル85でやってみるか?」


元町「おぉ、やってやろうじゃねーか!」


元町は怒り肩になりながらチャレンジ精神を剥き出しにした


深江「じゃあ85に設定したから、そろそろ始めるぞ」


深江は教室入り口横に備え付けられたタブレットを操作しながら言う


元町「おうよ‼︎」


深江「あ、あと俺が訓練中に使ってるお守り、良かったら持っててくれ」


深江は黒い小瓶に紐を通したお守りを元町に渡す


元町「おお‼︎お前って奴は・・・ありがとうな‼︎」


(レベル85ニ設定サレマシタ、訓練受講者以外ハ閲覧席ヘノ移動ヲお願イ致シマス、開始5秒前、4、3、2、1、)


深江は閲覧席とは名ばかりのパイプ椅子に腰掛ける、スタートと同時に殺風景な部屋が戦場へと変わっていく


800m先から大勢の敵がやってくる

レベル85ならばあの中に能力者が混じっている筈だ



元町「見せてやるよ‼︎俺の防衛能力をな‼︎」


すると元町の両腕が広がり、鱗の様な盾が出来る


深江「ミツオビアルマジロか、いつ見ても圧巻だな」


深江は息を漏らす、たまにこの能力見たさで深夜の学校によく来たもんだ


元町「ありがとう・・・よっ‼︎」


敵軍の銃弾を打ち返しながら会話する元町

笑顔とは、まだ余裕らしい


(ピー、戦闘開始サレマシタ、訓練生ハ自身後ロノ赤イ枠線ヲ敵軍ニ踏破サレタリ銃弾を受ケタ時点デ失格トナリマス)


ガイド音声が防衛対象を告げる、赤い枠線の中には敵と同じホログラムだが不安に怯える人が、数十人もいた


深江「この大人数を守れなかったら失格、なかなか手強いな」


元町「守ってみせるさ‼︎」


と、その時に教室上部に文字が浮かび上がる

(勝利条件 敵軍の殲滅又は2時間防衛対象を守り切れ)


深江「と、なるとお前は後者の方になるな」


元町「と、思うだろ?まぁ進化した俺を見ときな」


パァン‼︎

再び銃弾が防衛対象目掛けてくる

元町は腕を構え


カァァァン‼︎

銃弾を打ち返した、すると


(enemy's DEAD)

以外な文字が浮かび上がる


深江「・・・・・・っ⁉︎」


深江は驚きで終始黙る事にした


その後もずっと撃ち返しては敵軍を殲滅していく元町


そしてとうとう


(敵軍 残リ一体トナリマシタ)


あと一体、元町は疲れを顔にだしながら笑顔で構える


深江は緊張していた、何故なら


今立ちはだかる敵は、開戦から一歩も動いていないからだ


深江「気を抜くなよ」


元町「あぁ‼︎大丈夫だ‼︎あと一体だから時間はかからな・・・・・・」


ザシュ‼︎

銃弾を受けても平気だった元町の腕から血が流れる


そして音声ガイドが流れる


(残リ一体ハ能力者デス、参考能力ワーストNo.44 深江)

はい、どうも、如月 上下です。


スキルハント第六話、読んで下さりありがとうございます。


次回もご期待下さい‼︎


では‼︎

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