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2分の1のつながり

作者: 尚文産商堂

母さんが死んだ。

それは、前から分かっていたことだ。

だが、不思議とかなしさは少ない。

おそらくは、母さんと言っても、本当の母さんではないからだろう。


俺は、母を幼い頃に亡くしている。

父さんは、今も昔も優しい。

でも母はどうだったのか、記憶は一切残っていない。


そんな母がどんな人だったのか、それを探そうと思ったこともあった。

父さんに聞けば分かるだろうが、そんな気持ちには、なることはなかった。

だから結局、探すことは無かったのだ。

そして、これからも。

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