*第8話*
ー・・・1時間は経っただろうか。
それでもまだ、るか先生の英語スパルタ授業は続く。
あたしは、途中で違う勉強だの
読書だのとしているからあんまり害はないが
圭吾はもう半分死んでる状態だ。
まぁ、やむを得ない状態・・・ってのがほんとの正解ってことかな。
「音々ー・・・俺、もう無理・・・」
「まぁ、よくがんばったな。るか、ストップ。」
「あ、・・・・俺、またとばしてた?」
「いつもと同じぐらいだから安心しろ」
「いや・・・そのいつもがとばしてるから安心できない・・・」
「まぁ大丈夫。所詮圭吾だから、相手は。あ、ほら、もう8時回ってるし
そろそろご飯できてるだろ。あたし達も後で行くから、先、いってこい」
「わかった。それじゃテスト勉がんばって。」
そういうとるかはしたへ下りていった。
圭吾はすぐ床に倒れこみ
半分目が死んでいた。
「圭吾ー。大丈夫かぁ?」
「全然大丈夫じゃない。むしろ大怪我」
「頭のだろ。」
「精神的にだ。」
「それはあんたの頭がついてってないだけ。ま、あたしも人のこと言えないけどな」
「あぁー・・・やべぇ・・・もう俺眠たすぎて立ってらんねぇ。」
「いや、いまのところ圭吾が立ってる様子はないけどな。」
「くそー・・・眠いー・・・」
「もう・・・ほんとお前まだガキだな。おぼっちゃまはもうおねむの時間で中ねー
ばぶばぶぅ~」
「おまっ!俺を馬鹿にしてんのかっ」
「うん(・ω・)」
「いや、うんって!しかも言葉の跡に顔文字付いてたの俺目撃したけど!?」
「気のせいだ。ほら、あたしのベットに寝とけ。気が向いたらどっかのタイミングで起こしてやる。
気が向かなければ永遠の眠りに付く。はいーお休みー」
「かなり大胆な殺人予告だな」
「大丈夫だよ、死ぬときは安らかに死ねるだろ。あ、でも少しぐらい痛み感じるか?」
「何で殺す気?」
「そこにあるはさみで圭吾の脳と心臓を開けて殺す。」
「あぁー聞きたくなかったー。あーあーあー。」
「ははっほんと、ガキっ!おやすみ、ガキっ」
そういうと圭吾は
「ガキガキうっせー・・・」
と言いながらも目を閉じた。
ま・・・るかのあの機関銃的授業聞いてれば眠たくもなるわな。
あたしは圭吾が寝ている間にご飯とお風呂を済ませる。
まぁ・・・全部が全部5分程度でおわるから
リビングでネコのリーシャの相手をして、うえにあがった。
あたしの部屋に行くと、圭吾はいまだに爆睡中。
現在21:00ぴったり。
そろそろ圭吾、起こしたほうがいいか?
「圭吾ー。もう9時回ったけどー?」
「んー・・・・」
起きる気配なし。
まぁ・・・ここに寝させておいてもなんら問題はないわけだ。
あたしは一旦リビングに行って、お母さんに事情を言うと
いつもと同じように
「あら、そう。じゃぁ、音々は座敷の押入れにある布団、部屋に持っていきなさい。
美智ちゃんにはあたしが連絡いれとくわ」
「んー。ありがと。そんじゃ、もってくわ」
こんな会話がたった。
多分、いや絶対に普通ならば高校生の男女が同じ部屋で寝るなんて
ありえるわけがない。けれど、これもまぁ、あたし達の間では
余裕でありえてしまうわけだ。恐るべし幼馴染ってとこだ。
ベットのした横あたりに布団を敷き、目覚ましをかける。
あたしは遅刻しない主義。これでもまだ2Dでは優等生。
まだ21時だけど、小さい頃からるかもあたしもこの時間に寝てるから
今となってはこの時間に眠くなるのが普通になっている。
圭吾が夜、起きたときのために、一応紙を置いておく。
けいごへ
気が向いて起こしてやったけどおきなかったんで
自分でえいえんのねむりについたんだなとおもい
次は起こしませんでしたー。
サーセン。
てことで、かなりまよなかに起きたようだったら
そのままねてていいから。
そんじゃおやすみーzz
ねねより
こんなことを書いて。
あたしも布団に入り、一応声をかけておく。
「おやすみー・・・圭吾ー・・・」