表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/38

*第4話*

「やべ・・・売店いきそびれた・・・」

変なブリブリ女子に引き止められたせいで

売店はいきそびれてしまった。

外のコンビニでもいくかぁ・・・?

「ん、これ。」

そんな短い言葉とともに

圭吾が隣からマヨパンを差し出してきた。

「え?いいのか?」

「音々のために買ってきたんだし」

「ラッキーッ!圭吾まじ好きだぁ~」

そんな恋愛感情なんてものは1滴も混ざってないけど

周囲からはひやかしの声がした。

「ラブラブだね~」

「さすが幼馴染~!」

「くぅ・・・!圭吾にぬかされるとはなぁ」

・・・・。

なにがラブラブだ。

さすが幼馴染って・・・

なぜさすがなのか?

そんなことを思っていると、ポケットで

ケータイが震えた。メールだ。


件名:津田です。

本文:放課後体育館裏に来てください。

大事な用があります。


はぁ・・・また告白かなにか?

ま、断る口実はあるわけだし・・・

てか、こんだけ噂広がって、よく告白なんてできるな?

「どうした?」

「また告白の場所掲示メール」

「え?まじで?」

「うん、まじで」

「・・・行くな」

「は?なんで」

「・・・っつ!トイレェェェ!」

圭吾はあたしの質問には答えず

トイレに疾走していった。

「??」


放課後、体育館裏にあたしは行った。

行くとそこには誰もいなくて

シーン・・・と静まり返っていた。

「呼び出しといていないとか・・・」

ありえねぇにもほどがあるんだけど。

そんなことを思ってると、不意に後ろか人の気配をかんじた。

ぱっと後ろを振り向くと、そこには誰もいなかったが

さっきまで前を向いていた方向から人の声がした。

「音々さん、来てくれたんですね」

そっちを向くとそこには、かなり長身の男子が立っていた。

んー・・・余裕で185超えか・・・

「呼び出されたしな」

約束は守るのがあたしのルール。

「おれ、べつに音々さんをだましたいわけじゃないです」

「は?」

いきなりわけのわからないことを言われて

おもわず思ってることを口に出してしまった。

と、いっても「は」だけだけど。

「けど・・・圭吾さんと付き合ってしまっていた以上

俺にはもうこんな方法しかないんです」

「いや・・・だから、なに・・・?!」

最後までは言わせてもらえず

後ろから誰かに口を押さえられ

あたしのまぶたは重くなり

閉じたくもないまぶたを、閉じてしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ