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*第25話*

「はやく明るいところに!・・・・。」

「はいはい」

少し小走りでみんながいるところに行くと

おーちゃんがこっちを見て怪訝な顔をしていた。

「音々、お前・・・」

「ふぇ・・・・?な、なに・・・」

少し半なき状態のあたしが返事をすると

こんなへんな返事になってしまった。

「・・・顔色、悪いぞ?」

気にしたあたしが馬鹿だった。

「・・・別に大丈夫」

「んなわけないだろー?!仮の保健室言って来い」

「大丈夫だって。ほんと、なんともないから。」

「・・・そうかぁ・・・?」

「そうだよ。おーちゃんが心配しすぎなんだよ」

おーちゃんにいえるわけがない。

・・・あたしがとてつもない暗所恐怖症だなんてな・・・。


「さーて、イベント楽しかったかぁ?」

「凍え死にそうだったぜ」

「まぁ楽しかったんじゃない?」

「男子とペアってのはいいよねぇ」

男子も女子もなんやかんや言って楽しかったらしい。

まぁあたしは今すぐにでも首を横にぶんぶん振りたいところだが。

「それじゃ、今日はもう部屋に帰ろるぞ。疲れたろ?」

おーちゃんの気遣いにおおじて

ホテルに入っていった。


部屋に戻ると、またあたしは

いきなりソファーにぶっ倒れた。

「おいおい、大丈夫か?」

「いきてますかー」

圭吾とりょーがおちょくり半分に聞いてきた。

「・・・いきてませんよー」

少しイラッとする言葉にイラッと返してやった。

てか・・・

「あたしもう寝るー・・・」

眠たすぎる。

フラフラとベットにいき

ばたんとベットに倒れて

布団にもぐりこむ。

「もう9時だし俺も寝るか。」

りょーもベットに来て、ふとんにもぐった。

すぐ近くに人の体温があると少し落ち着く。

圭吾と小さい頃お昼寝してたときも

圭吾の体温が心地よかったのを覚えている。

ふっと、圭吾のほうに目をやると

ベットに座って

少し曇った顔をしていた。

「圭吾・・・どうしたの?」

「あ、いや。なんでもない・・・よ」

「嘘だぁ。」

「・・・ジェラシー。」

「は・・・?」

「残念ながら音々にはジェラシーの意味がわからないだろうな?」

「まったくな。じぇらしー・・・ってなに?」

「・・・内緒」

「まさかの内緒か。いいだろ、教えろー」

「やーだよ。ほら早く寝ろよー」

「むー・・・明日教えろよ~・・・」

そうはいうものの明日には忘れてるかも。


・・・あたしは、スキーかぁ・・・。

圭吾と、滑れる・・・かな?

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