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出勤中

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― 道路上にて ―

15:02


当たり一面にに硝煙やタイヤの焼き焦げる臭いがする中、チンピラ達の生存者(と言っても殆どはkord重機関銃の餌食になっている筈だが。)の息の根を止める為に俺は右手にマカロフ自動拳銃を左手にフラッシュライトを重ねるように構えながら、炎上している車両群の中を歩いていた。


ちなみに秀夫は先程の事務所の中から周囲の警戒をしている……筈だ(……そうだと思いたい。)


チンピラの死体や残骸・車両の中から使うことの出来そうな装備品を拝借していると、ふと後ろを振り返ると「この野郎 ぶっ殺してやる!!」と言いながら顔は煤だらけで服は血まみれの男がナイフを構え突っ込んできた。

俺は、突っ込んできた男の右脚の膝に蹴りを入れ男の関節部からは”グギッ”っと嫌な音が鳴り男が声にならない叫び声をあげその場に崩れた。


「で、誰を殺すって?」と相手の右手首を蹴り上げてナイフを弾き飛ばしながら男に聞いた。


「お、お前を殺すに決まってんだろ ヒッた、頼む殺さないでくれ」何か戯言を吐いたようなので途中で男の額に銃口を突きつけると態度が豹変した。


拳銃を下すと男の顔が軽く笑った。

「悪いがそうもいかないんでな。」そう言いながら俺は、表情が豹変した男にトリガーを引いた。

パンッという軽い破裂音が響き薬莢の落下する金属音が辺り一面に響き周り無事だった左足を撃ち抜かれた男は、呻き声を上げながらもがき苦しんでいる。

彼には情報を吐いてもらうのでまだ生かしておく。


腕・脚が欠損した者を次々と射殺して周囲の安全を確保した。

先程の男のところに戻り銃口を突きつけながら「おい、立てるか?」と聞くと男は、「無理に決まってんだろ!」泣きながら言ったので俺はここで尋問を開始した。


「お前らはいったい何者だ?」

「た 唯の組合員だ」


「で、唯の組合員がなぜここまで重武装で此処に来た?」

「か頭の指示だ……」


「武器等は何処に保管していた?」

「……。」


折れている男の右脚に力を入れながら「もう一度だけ聞く。 武器・弾薬は何処に保管していてどのぐらい残っている?」


「い痛ぇ ゆ、許してくれ。 言ったら頭に殺されてしまう!  わわわ分かった! 港の倉庫だ! あと40丁分ぐらいは残ってる筈だ! 許してくれ頼む」


「これで最後の質問だ。」

「な、何だ? 知ってる範囲ならなんでも答えてやる!!」


「これからどうして欲しい?」

「だ、だから助けてくれって!!」


「分かった、分かった。助けてやる。」

銃口を男の頭部に狙いを付けて俺は引き金を引いた。

男の頭部から脳漿がぶちまけられた。


約束が違うかもしれないがこのまま奴らの餌食になるよりはマシだっただろう。


《何か情報はあったのか?》

《武器・弾薬の情報はあったが、ここからは遠い。 先に本部へ戻ろう》

《了解》


秀夫のいる事務所に戻るとロッカーなどに入っていたらしい銃器が整然と並べられていた。

「これ持っていくのか?」

「邪魔だよな。 最低限の予備だけ持ってくぞ」  (職場に行けば最新装備が置いてある為)


「……最低限がこれなんだが……」

「……。」


その後、武器・弾薬を秀夫のジープに積み込み職場へと向かっていった。


― Japan Tactical Company 敷地内 ―

09:00

side 鈴羽


事務員 「ねぇ、聞いた?政府が非常事態宣言をして国家緊急権も発動したっていう噂」

鈴羽  「あ、それ聞きました。そうらしいすね~ と言うことはうちの企業の出番……なんですかね~」


そんな話をしていると敷地全体の放送から基地司令のアナウンスが流れてきた。


《敷地内に居る全職員に告ぐ。 つい先程政府が非常事態宣言をした。 更に、国家緊急権の発動よって自衛隊の指揮権の一部が譲渡された。 これにより当基地はマニュアル『1-B2』を発令する。これは訓練ではない。 》


《繰り返す。 敷地内に居る全職員に告ぐ。 つい先程政府が非常事態宣言をした。 更に、国家緊急権の発動よって自衛隊の指揮権の一部が譲渡された。 これにより当基地はマニュアル『1-B2』を発令する。これは訓練ではない。 》


「え『1-B2』!?あの無茶苦茶な事例!?」


此処で使用されている危機対応マニュアルに掲載されている事例『1-B2』とは……

1. 国内での生物兵器の使用により政府主要機関が完全に機能を停止するレベルの状況

2. 政府機関の一部権限の譲渡

3. 敵対する者に対する武器の全面使用許可

4. 陸上自衛隊の一部(中央即応集団)の指揮権限譲渡

5. 4.による各種政府機関からの支援

6. 内外の敵に対する実質的な戦争……


現実的では無い事例として入社してから殆ど訓練をされたことは無い。


《事例『1-B2』を持って当基地はディフェンスコンディションを2に引き上げ許可なき侵入者に対しての発砲も許可する。》


《現在不在の職員の安否を確認するために各部隊は直ちに確認するように。》


「デフコン 2 !?」

「急いだ方がいいのかな?これは」

「すいません、この作業頼みます!」 事務員に書類を押し付けるとブリーフィングルームに駆け足で行った。


「了解で~す。 ……多いな 何だこの書類の山はw」



10:00


基地内で防衛線が至る所に設置され野戦基地と化していた。

現在不在の基地職員は、152名で現在連絡が取れている職員は28名程しかいない。勿論班長や秀夫さんもだ。


「無事だといいんですけど……」

「秀夫先輩はともかく班長は前回のことがあったかrグフッ」

「べ、別に班長のことなんて」と言いながら机に顔を伏せた。

(分かりやすいなw)

「なんか言いました?」

「いえ、何も……」


15:00


― 基地内 航空偵察部隊 無人航空機操縦室 ―

Japan Tactical Companyで運用している航空機。


無人航空機

・MQ-9   ・・・基地内で常時無人兵器操縦技官が操縦している。

・RQ-11  ・・・歩兵部隊での運用

・RQ-16  ・・・歩兵部隊での運用


無人攻撃機

・MQ-8B  ・・・近接航空支援用


「現在の偵察状況は?」

「現在、MQ-9を3機飛ばして基地周辺や市街地の状況を撮影しているところです。 ……?」


「どうかしたのか?」

「市街地に激しい銃撃戦の痕跡が……あっ誰かがこちらに向かって来ているようです」


「モニターに映してくれ…… なんだ狙撃班か」


「え、今不在なんですか?」

「安否不明だった で、あとどれくらいで到着する?」

「約34分で到着予定です」


「こちらに到着するまでサポートをしてやってくれ」

「了解」

現実的には有り得ないレベルで予算・権限・装備・人材がある企業


……やりすぎたと思っている。

後悔している。

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