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事務所

チンピラ達が居た事務所と見られる建物の内部にいた武装して気が立っていて明らかに正常では無い連中を狙撃で壊滅状態に追い込んだあと、俺は屋上の上に残り周囲の状態を警戒していた。


― 事務所ビル前 ―

Side 秀夫


「……にしてもあいつは人使いが荒いなぁ」


そう呟いていると耳元を何かが高速で掠めていった。


……あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

ビルに入ろうとし手をドアノブに掛けた瞬間に鍵が吹き飛んだんだ……

な……何を言っているのかわからねーと思うが俺も、

何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…(ライフル弾が音速を超えている為)


催眠術だとか超スピードだとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ


もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…


Side out

― 同時刻マンション屋上 ―


先程から小型無線機のスピーカから秀夫の愚痴がそのまま垂れ流されて聞こえて来ている。

既に11回以上は呟いてる。


……次に言ったら 《……にしてもあいつは人使いが荒いなぁ》 イラッ


秀夫がドアノブに手を掛けようとしているところがスコープのレクティルライン越しに見えたのを確認してから、恐らく施錠されているであろうシリンダー部に狙いをつけて発砲した。


弾速約830m/sで目標に向けて発砲された鉄製のコアが入った徹甲弾仕様の7.62×54R弾は、約0.98秒で秀夫が手を掛けたドアの錠前へと侵入し、中のシリンダー部をぐちゃぐちゃにしながら侵入して鍵としての機能を完全に破壊した。


「今撃ったよな!? 殺す気か!?」

「悪い。 手が滑った」


「なんだそうか……ってオイ絶対わざとだろ、絶対わざとだよな!?」

「記憶にございません。」


「どこの政治家だよ!? ……ああ日本か」

「 さ っ さ と 入 れ よ 。 」


「……」


秀夫が反論できずに項垂れながら建物へと入って行くのを見た後俺は、ドラグノフ式狙撃銃に取り付けられているピカニティーレイルの上のディオン光学技研製のスコープを覗き秀夫が侵入したビル周辺の監視を再開した。


《こちら秀夫、連中の事務所内へ侵入したが……これは酷いな。 お前さんの狙撃銃で連中、頭から上が無いぜ。》

《で、何か収穫はありそうか?》


《……少し待ってくれ。  三つほど施錠されたロッカーを見つけた。》

《適当に漁ってくれ。》

《了解した。》


全く以って関係ないのだが、現在俺が使っているドラグノフ式狙撃銃はSVD-Kと呼ばれ、木製ストックでは無く金属製のパイプでできた折り畳み式ストックを採用した近代化モデルで本来の木製ストックよりは若干重量が増してはいるものの、命中精度は金属フレームの採用により良くなっている。


《ロッカー二つ分の鍵は見つけたんだが最後の鍵が見当たらない。 ……撃っていいか?》

《了解。 但し、先にバールとかでこじ開けることが出来るか確認しろよ。》


ヘッドセットの向こう側から、秀夫がロッカーに対しバールでこじ開けようとしているのか、金属を叩きつける音が聞こえてきている。


スコープにより、23倍に拡大された肉眼で見るのと大差がない色鮮やかな景色(流石日本製w)の中で、何かが横切るのが見えた。


……?

一度スコープから顔を遠ざけてもう一度覗き込むとそこには、テクニカル(紛争地帯で反政府勢力がよく用いる重機関銃などを積んだ軽装甲・トラック等の車両)を先頭とした車列が見えた。


《気をつけろ、奴ら車列で戻って来たぞ! 先頭から2台がテクニカルで後の三台は軽トラックに幌を被せてある。 少なく見積もっても42人は乗っているぞ》

《さすがにそれは、不味くね?》


《今すぐ作業を中止して迎え撃つ用意をしろ!》

《了解 だが、使えそうな装備は使っていいよな?》


《もちろんいいが……何か見つけたのか?》

《まだ秘密と言うことでw》



SVD-Kの二脚を立てて屋上の縁に置き、この地点から、先頭から二両目のテクニカルの機銃手までの距離をレクティルラインで大まかに算出して発砲してから命中するであろう位置に狙いを付けた(偏差射撃)。


撃鉄が作動するまで引き金を引き、撃針で雷管に衝撃が伝わり小さな火種となり推進薬に点火し、燃焼ガスで弾丸が射出されるという一連の流れで旋状痕を刻みながらバレル内を進み緩やかな放物線を描きながら機銃手の頭部に命中して頭部が吹き飛んだ。


後続の車両の運転手は銃撃されたことに気付いたようだが、その間に先頭車両の運転手を射殺した為、先頭のテクニカルが横転し玉突き事故を起こしてその運転手は運転席から投げ出された事により即死した。


その瞬間から一人の狙撃兵による効率的な殺戮が始まった。

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