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粛清

……連載遅れてしまいました。

ホームセンターの駐車場から店内に戻ると辺り一面が血の海に変化していた。


店内の奥へ足を進めると後ろから聞き慣れた声で「銃を足元に置け」と言われたので大人しく銃を近くにあったテーブルの上に置きながら後ろを振り向き散弾銃を蹴り上げ男の喉仏めがけて軽く一突きした。


「ぐふっ」 秀夫が声にならない叫びを上げた。

「 ま た お 前 か 」


うずくまっている秀夫に手を貸し立ち上がらせると秀夫が「あの時の恨みか!?」と聞いてきたので「いや今のは違うその前のだ」と返事をしたところ「何...だと...。 何!?まだ恨みを持っているのか!?」



取り敢えず無視した。


「で、これからどうするんだ?」

「外で陣取っていた連中は帰ったみたいだが?」


「で?」

「工作室でちょっとした工作をしてから連中を皆殺しにしようかと。」


「そうか。愛車に傷を作られたから俺も行かせろw」

注:この二人は、怒らせると危険です。


そう言いながら俺たちは、工作室に入り先程回収したジュラルミンの円柱をマシニングセンタ(注:数値制御式のフライス盤)に取り付け自前のノートパソコンを接続後3DCADソフトを起動してこれから必要な部品を作り始めた。


13:00

― 工作室 ―


ホームセンターに設置してある工作機械がお世辞にも新しいと言える物では無かったので作業に手間取ってしまった。

必要な物は完成したので「そっちの作業は終わったのか?」と秀夫に声を掛けると「ん? ああ終わった。」


「敵さんの居場所は分かったのか?」

「ああ特定した。 ……それと現在の状況についての情報がある」


「何だ? もったいぶらずに言えよ」

「日本政府が政府非常事態宣言をして国家緊急権(国家を脅かす緊急事態に際して、政府が憲法秩序を一時停止して非常措置をとること)を発動して自衛隊の出動も許可したようだが……」


「どうした? 何か問題でも?」

「発令後に各種政府機関とも連絡がつかないらしい。 ……マスコミを信頼するならな。」


「で、俺たちの本部との連絡は?」

「この辺ではノイズが酷くて無線が繋がりそうにない。」


「『権限』は移行した後か?」

「さぁな」

「分かった、で位置は?」

「ここだ」


そう言いながら秀夫にGPSマップを見せログ機能を表示させると戦闘時には動いていなかった複数の赤いドットが動きだし、しばらくしてある一カ所で止まった。


この赤いドットは、先程駐車場で車両に取り付けた発信機から特定のパルスで短波信号が発信されている電波をGPS経由でマップ上に転送しているだけである。


ふと思い窓の外を見ると(奴ら)が駐車場に群がっていた。


「どうやら他のお客も来たようだ。 さっさと連中を仕留めに行くぞ。」

「了解!」


13:35

― ホームセンター店内 ―


「で、どうやって脱出するんだ?この状況から」

「言わなくても分かっているだろ」

「汚物は消毒だー ってか?」

「……違うが、良いなその響き」

「やるしかないかwww」


・ 高圧窒素充填タンク

・ 高圧酸素

・ 耐油ホース

・ 放水ノズル

・ 燃料タンク

・ 逆止弁 ・・・炎が逆流してタンクに引火→爆発となっては笑えない為である。

・ 軽油

・ 洗剤  ・・・増粘剤

・ 溶接用ライター ・・・火花が出るだけの点火用

・ 防毒マスク

...etc

を用意すると燃料タンク内で軽油と洗剤を混ぜ台車に乗せると秀夫が後ろから荷物を積んだカートを押してきた。


「用意はできたか?」

「いつでもいいぞw」


俺が先導して消毒→秀夫がついてくる→車両に乗り込む と言う作戦とは呼べない作戦を決行した。


13:40

― ホームセンター入り口 ―


俺は、バルブを開き噴射ノズルから粘度を高め高圧窒素により圧力が高まり更に高圧酸素によって燃焼の温度が上昇した危険物が少し出たのを確認すると溶接ライターのトリガーを引いた。


ライターの先端部から4~5片の火花が飛び軽油とガソリンを主成分とする液体に引火して(奴ら)にかかった直後に(奴ら)の皮膚が爛れ数秒後には炭の塊となっていた。

扇状に燃料を撒き散らして点火→前進を繰り返し秀夫の車までたどり着いた。


「ふぅ熱いな…… ようやく終わった。」

「それは置いていくのか? 置いていくなら俺にもやらせろwww」


呆れながら秀夫に渡すと大変楽しんだようで(この間俺は現実逃避をしていた。)顔に煤が大量に付着していた。


燃料タンクを置いてきたのを確認するとSV-98狙撃銃を構え、

燃料タンク→高圧窒素充填タンク→高圧酸素充填タンク の順でコック部に向けて発砲し内部の液体が周辺にぶちまけられたのを確認すると先程曳光弾に加工したライフル弾(先端部に黄燐を弾頭底部に仕込んだだけ)を発砲して燃料に引火した直後周辺の気圧が急激に変化したのを感じ熱風が肌にあたり、駐車場に居た(奴ら)は薙ぎ倒され高さ20m程の火柱が上った。


「後は任せた。」

「え、あぁそれのメンテナンスか。」


手に持っていたSV-98狙撃銃のボルトをオープン状態にして機関部をメンテナンスロッドで清掃のちエアライフルに乗せていたスコープをこちらに移しスコープのゼロイン作業も済ませている内にどうやら目的地に着いたようだ。


「お客さん、着きましたよw」

「分かった」



14:00

― とあるマンション ―


チンピラ達の本部があると見られるビルから800m程離れたマンションの屋上へとクリアリングをしながら階段を上っていくと途中でアサルトライフルで撃ち抜かれた死体が何体かあった。

……恐らくあのチンピラ共の仕業だろう。


怒りを覚えながら屋上へとたどり着くと後から来た秀夫も怒りを覚えているようであった。

秀夫が「犯罪者や敵ならまだ分かるが、一般市民をここまで犠牲にするのは……」と呟いている。


狙撃地点で秀夫がスポッティングスコープ(高倍率の単眼鏡)を覗いて連中の状況を確認している間にSV-98狙撃銃の最終調整をしていた。

本来だったらM110狙撃銃を使っていたのでセミオート式のドラグノフ式狙撃銃を使いたかったのだが命中精度が期待できないので今回はこちらのSV-98狙撃銃を使用する。


「ここから把握できるのは、屋上に1人、道路に3人、建物内に13人で一般市民若しくは人質とみられるものは居ない」と敵情を告げてきた。



俺はポーチの中から推進薬の量を一番少なくした弾丸を装填したマガジンを手の届くところに重ねポケットの中から同じ弾薬を解放状態のチャンバーに装填してボルトを戻しマガジンを込めた。


マンション屋上の縁に二脚で狙撃銃を安定させており銃身は微動だにしない。


「風速0m、距離820m、気温・湿度はいるか?」

「必要ない」


「好きなタイミングで撃て」

「了解」


安全装置を解除しスコープのMMLと呼ばれるタイプのレティクルで降下量を考慮し屋上でドラグノフ式狙撃銃を背負っている男の頭部に照準し発砲。

鈍い銃声が鳴り男の頭蓋骨から弾丸が侵入し地面にその中身をぶちまけた。


「命中。いい腕だ。」


ビル前でAKで武装していた3人の歩哨の内2人が並んだ瞬間に発砲。

2人が崩れ落ちたのを確認し男が目の前で起きたことに驚愕している間にボルトを引き再装填し射殺。


「命中を確認。そのサプレッサーも結構いいな」


SV-98狙撃銃のバレルの先端には、あの時ホームセンターで数値制御工作機械で製作したサプレッサーを取り付けており遠距離からだとかなり銃声が減音されており更に先程から使用している弾丸は推進薬を減らした亜音速弾である為300mも離れると全く銃声が聞こえないのであった。


「一番左の部屋の奴から仕留めろ」

「了解」


SV-98狙撃銃のマガジンを交換して室内に居る男達の内一番階級の高そうな奴の膝を撃抜き立てなくなったところで助けに来た男達を射殺。


「命中」


そろそろ反撃されそうなのでSV-98狙撃銃からドラグノフ式狙撃銃に持ち替え、セミオートライフルならではの連射力を生かして淡々と敵を射殺。


初弾を発砲をしてから約2分で敵は壊滅状態になった。


事務机の下で怯えてAK-47を抱きしめている頭と呼ばれていた男に照準して発砲。

この瞬間に襲撃してきたチンピラ達は全滅した。


友人 「『汚物は消毒だー』って入れて」

作者 「いや入れないから」

友人 『汚物は消毒だー』

   『汚物は消毒だー』

   『汚物は消毒だー』

   『汚物は消毒だー』

   『汚物は消毒だー』

   『汚物は消毒だー』」


帰宅→執筆中

( ゜д゜)ハッ!

気付いたら書いていた件w

新手の洗脳かwww

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