仲間を探せ!
あれから数日経った。
あの後色々と魔法を唱えたのだが、何故か俺は初級魔法と、強いて言うなら少し見えずらい衝撃波を自由に出せるぐらいになっていた。
俺は嘆いた。「なぁぁんでこんな初級魔法しか使えなくなってんだよぉぉぉぉ!」
まぁでもいつまでもグズグズしてても何も始まらないわけだし、とりあえず俺は、
仲間を探すことにした。
どうやらこの世界に今いるモンスターは、特殊な方法で作り出されているらしく、
仲間にはできないようだ。
そんな中一人の男が俺が話しかけてきた。
「噂には聞いてるよ、あんたも偉い身分の野郎共を倒したいんだろ?どうだ?俺を仲間に入れてはくれないだろうか」
そいつの名は、クリム。
どうやら彼は上の奴らに冤罪で投獄されていた
らしく、上の奴らを一人残らず殺したいらしい。
俺もクリムも上を潰すという点で利害が一致したため、
とりあえず俺とクリムは手を組むことにした。
「俺は魔王グリベル宜しく」「こちらこそ、
これから宜しくな」
とまぁ早速仲間ができたのだが、モンスターと戦う際、何故かクリムは魔法を使わなかった。
「おいクリム!早く魔法を使えよ!」「………えない」「……え?」「俺は、魔法が使えないんだよぉぉぉぉ!!」「はぁぁぁぁぁぁぁ?!」
俺はとんでもない奴を仲間にしてしまったのだ。
「もう、嫌な予感しかしない」俺は半泣きになりながらそう思った。