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第3章97話:ドラゴンウルフ2


コメント欄が爆発するのではないかという、尋常ではない盛り上がり。


そのほとんどが、ドラゴンウルフの命を惜しむものであった(笑)


ルミという絶対的怪物を前にしたドラゴンウルフは、まさに虎を前にしたウサギであり、リスナーたちの同情を誘ったのである!


このままではドラゴンウルフが全滅してしまう。


リスナーたちは、ドラゴンウルフへすぐさま逃げるよう呼びかけた。


だが、


切なるコメントたちをよそに、


ルミという名の怪物は走り出す。


彼女は、一番近くにいたドラゴンウルフを蹴り飛ばし、絶命させた。


続いて、右手で素早く二回パンチを放って、ドラゴンウルフ2体の命をあっけなく散らせる。


そこからは、乱戦だった。


やはり、どこかで見た光景であった。


群がるドラゴンウルフ。


それを一方的に蹂躙していくルミ。


ルミの放った拳の一撃は、ドラゴンウルフを30メートルは吹っ飛ばし、射線上にいた仲間たちを巻き込んで転倒させた。


さらに、回し蹴りを食らった別のドラゴンウルフは、横転するだけでは勢いを殺しきれず、もんどり打ちながら、20メートルは地を滑ってようやく止まる。


次々とドラゴンウルフが死滅していく。




『あああああああああああああああああwwww』


『うああああああああああああああああ!!!』


『ドラゴンウルフが!!!!』


『大虐殺!!』


『これはwwwwwwwwwww』


『やめてえええええええええええええええwwwwww』


『草』


『だから逃げろって言ったのに!』


『ドラゴンウルフ災難すぎるwwwwwww』


『そんな……ドラゴンウルフが……』


『ルミ先輩ぱねぇっすwwww』


『さすがルミやでぇwwwww』


『ドラゴンウルフが何をしたって言うんだwwww』




数十匹があっという間に狩られ、ドラゴンウルフたちは、襲撃者がどうあっても勝てない怪物であると理解し始めた。


奥の通路へと逃げていく者たちも現れる。





一方、来花は入り口の陰に隠れて息をひそめていた。


万一ドラゴンウルフと戦闘にでもなったりしたら、来花ではどうすることもできないからだ。


ひっそりと、大部屋の中をのぞく。


ドラゴンウルフの中心で暴れまわるルミの姿を見て、驚愕と戸惑いを覚える。


(配信者ルミ……やっぱりとんでもない化け物だわ)


ドラゴンウルフの群れの中で大乱闘を繰り広げるなど、正気の沙汰ではない。


本来なら絶望してしかるべき状況。


しかしルミが敗北する未来など、全く想像できない。


そもそもこれは、以前にもあったことで、そのときもルミが楽勝で制圧しているのを、来花は動画で確認している。


既に大部屋のドラゴンウルフたちは、目に見えて数が減り始めている。


もうじきに戦闘は終了するだろう。


そして。


数分後。


ルミが大部屋を完全に制圧した。


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以下は追放ざまぁ系の最強チート作品です。よろしければこちらもお読みください↓

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