第3章81話:来花との会話
ルミと来花は歩き出す。
来花が言った。
「あなたのことはとても注目していたわ。いきなり出てきて、あっという間に人気になっちゃったから」
「……あはは。まあ、運が良かっただけというか」
「そんなことないわ。ルミさんは、とても強いもの。あの……どうやってそんな強さを身につけたのか、聞いてもいいかしら?」
ナイスな質問である。
その質問は、おそらくリスナーのほとんどが聞きたいと思っていたことだろう。
そういうニーズをすぐさま察知して、リスナーの声を代弁するかのごとく振舞う来花は、さすが人気グランチューバーである。
「どうやって……と言われても、普通に修行をしたからですね」
「修行?」
「はい。私は、家が剣術道場なんです。なので小さいころからずっと修行をしていました」
「なるほど。剣術の英才教育を受けていたということ」
「英才教育と言えるほどかはわかりませんが、まあ、そういうことですね」
「あの舞うような剣も、その修行の過程で習得したの?」
「はい。アレは俗にいうパルクールというやつですね。それを剣技に織り込んでいます。うちではパルクールという名ではなく別の名前で呼ばれていましたが」
「なるほど。確かに言われてみればパルクール的な動きがあるかもね」
来花が相槌を打つ。




