第1章8話:スキプラ
『あああああああああああああ!』
『超レアアイテムきた』
『スキルプラクティスか』
『スキプラ!!』
―――スキルプラクティス。
スキルの成長速度アップ効果がある石。
持ってるだけでスキルの成長が速くなるレアアイテムだ。
『いいなあああああああああああああ!!!!』
『相場1億円の神アイテムや!』
『一時期すげー有名になったよな、この石』
『上級スキルを育てるには欲しいアイテム。運良すぎ』
『売ったら1億やん。おめでとう!』
コメント欄は興奮していた。
同接は1000人を越え始め、コメント速度もかなり高速になっている。
ルミは、石を手にとってつぶやく。
「んー。まあ持って帰ってもいいですけど、こういうよくわかんない石を持ち歩いてもしょうがないですよね。デカイですし」
――――スキルプラクティスは誰でも知っているレベルの超有名アイテムである。
ただ例によって、ルミは世間の常識に疎く、スキプラの存在を知らないのであった。
「もっと奥にいけばレアアイテムもありますよね。アイテムバッグの容量も無限じゃないので、これは置いていきましょうか」
彼女はスキルプラクティスを無造作に宝箱へ戻した。
そして奥の通路に向かって歩き出す。
『ちょっwwww』
『うそおおおおおおおおおおおおお!?』
『ソレ置いていくのwwwww』
『1億円が!』
『ええええええええええええええええええええええ』
『まじかよwww』
『1億ごときはいらねーってかwww』
『取りに戻ってくるよな? あとで持って帰るんだよな?』
『狂気wwwwwwww』
『誰かこいつに物の価値を教えてやれ!』
『コメント流れ速すぎ』
ルミが奥の通路に入る。




