第2章60話:瞬間移動2
『めっちゃ便利そうwwwww』
『これは使えるスキル!』
『便利すぎてワロタ』
『応用性が高そうw』
『悪事に利用されたらたまらんやつw』
『捕まっても一瞬で逃げられるなwwww』
「ちなみに壁の中に入るのは無理です。あと、一度でも生で見たことがある場所なら移動できますが、見たこともない場所に移動は無理です。当然といえば当然かもしれませんが」
まあそりゃそうだわな、というコメントが並ぶ。
ちなみに、瞬間移動は乱発しても疲れない。
魔力の消費がほとんどないスキルだ。
まさにチートスキルの名を冠するにふさわしいといえる。
「というわけで、魔王騎士のスキル石は瞬間移動でした。では最後に、実践で使ってみたいと思います」
ルミは部屋を出て、階層の奥へと移動する。
そこに魔物2体がいる。
こんぼうを持った2メートルぐらいのオーガである。
その後ろ……ちょっと離れたところに宝箱があった。
「あそこに宝箱があります。いまから瞬間移動で宝箱の前に飛びます。手前のオーガ2体には気づかれず、宝箱の中身を回収してみせましょう」
ルミはそう宣言してから、瞬間移動をおこなった。
宝箱の前にワープする。
オーガたちはあらぬ方向を向いており、ルミの姿に気づいていない。
ルミは速やかに宝箱をあけようとした。
が……
(え……!? 鍵がかかってる……!?)
宝箱が開かない。




