第2章55話:ケーキ
その夜。
マンションの自室。
夕食後。
ルミはリビングでごろごろする。
彼女はとても機嫌がよかった。
理由はもちろん、フリーパス試験に合格したからである。
(無事合格できてよかった……)
どんな試験になるかと思ったけど、単純な試験で助かった。
これで25単位は確保。
今年はもう、1度も講義を受けなくても留年はない。
もちろん受けても構わない。
だから、本当に履修したいと思った講義だけを取捨選択して取ろうと思う。
何にせよおめでたい日だ。
帰りがけに1つ5000円ぐらいする高めのラズベリーケーキを買ってきた。
今日合格した自分へのご褒美として、これを食べようと思う。
ちなみに飲み物はキウイソーダを買ってきた。
「ん~~、美味しいです!」
ラズベリーケーキを食べる。
まろやかなホイップクリームの甘味、上品でとろけるような生地、そしてラズベリーの酸味。
それらが絡み合って、複雑な甘味と酸味が口いっぱいに広がる。
そして、そのあと、ガラスコップにうつしたキウイソーダをあおる。
酸っぱい!
でも美味しい!
さっぱりして、ケーキの甘味が一気に消える。
最高のデザートだ!




