第2章44話:サークル勧誘
翌日。火曜日。
朝。
晴れ。
朝食を食べてから、ルミは大学へと向かう。
ちなみに服装は、ブラウスとハイウェストのテーパードパンツだ。
大学の門をくぐると、サークル部員とおぼしき者たちが勧誘を行っていた。
「新入生ですか? よろしければうちのサークルに来てみませんか?」
「1回生の方は是非うちのサークルへどうぞ! お菓子とジュース出しますよ?」
「本日、新歓バーベキューやりますよー! 入部しない人でも来てくださって構いません! お気軽にご参加くださいー!」
ルミも大学生に取り囲まれる。
サークル案内のチラシを渡される。
渡される。
渡される。
渡される。
ちょっと……多い多い!
50枚ぐらいあるよ、コレ。
そしてそんなふうにチラシを抱えていると「あ、こいつ新入生だな」と先輩たちに丸わかりであり、
さらにチラシを渡されていく。
というか、どんだけサークル存在するの!?
「ん……」
そのとき、ふと一人の女性が視界に映りこんだ。
ふんわりした水色のロングヘア。
黄色の瞳。
柔和な顔立ち。
レースシャツにフレアスカート。
おっとりした感じの女子大生。
彼女もまた、チラシを大量に抱えていた。
ルミと同じく、チラシ配りに狙われる悲しき被害者であった。
もはや抱えたチラシの上に、サークル部員たちが勝手にチラシを乗っけていた。
ルミはふと思った。
(あの人……なんでさっさとチラシをバッグに入れないんだろ?)
チラシをアイテムバッグに片づけてしまえば、あんなにアワアワすることないのに。
と思ったが。
いや、人のこと言えないわ……
と思い直した。
なぜなら自分も同じ状況だからである。




