第2章39話:好評
ルミは思った。
(フリーパス試験に合格すれば、講義に出なくていいとは……)
魅力的な話だ。
ルミは、大学ではしっかりと学びたいと思っている。
しかし探索者活動をメインにしたいと思っているので、大学ばかりに重きを置くわけにはいかない。
もし25単位をゲットできれば、講義に出る出ないが完全に自由となるので、配信者活動が阻害されることはなくなる。
フリーパス試験……受けてみようかな?
さて、この日は説明会だけで終わりだ。
ルミは大学を出て帰路につく。
途中、スーパーマーケットで食材を買い込んだ。
ついでにメモ帳を買っておく。
そして帰宅。
昼14時。
まだまだ日が高い時間だ。
窓の向こうには青空が広がっている。
とりあえず部屋着に着替える。
昼食がまだだったので、適当にオムライスを作って食べる。
そのあと冷蔵庫から炭酸入りのグレープジュースを取り出して、テーブルの上に置いた。
ノートパソコンを起動。
自分のアカウントを確認する。
配信に関する数字は、まだまだ爆速で伸びている。
チャンネル登録数は76万人を記録していた。
PV数はついに950万を達成。
しかも秒ごとにPVを積んでおり、1000万PVを突破することはもはや確実だった。
(本当に、どこまで伸びるのでしょうか……)
自分でも怖くなるぐらいの伸び方である。
アカウントへの通知や連絡は9999件を越えている。
全部確認するのは無理だ。
主だった連絡を確認してみると、以下のような個人メッセージが送られてきている。
『めちゃくちゃすごい動画だと思いました!』
『あんなにすごい配信見たことないです!すぐにチャンネル登録しました!これからも応援してます!』
『続きが楽しみです。早く次の配信が見たい>w<!』
『舞うような剣、どんなふうにやってるのか教えてほしいです。講座とか出してもらえませんか?』
『めっちゃ面白い配信でした!』
『一瞬でファンになりました!ルミさんのファンアートを描きたいです!どうか許可をいただけませんか?』
大多数が好評メッセージである。




