第5章143話：大反響
グランチューブの大阪大会・配信。
試合のライブ映像を見ていたリスナーたちは、この結果に驚き、盛り上がった。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお』
『ええええ！？』
『ええええええええええええええええええええええええ』
『ちょっｗｗｗｗｗｗ』
『うそやん』
『メイ負けたｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ』
『一撃やんけ！！』
『ええええええええええええええええええええええええええええええ』
『まじかよｗ』
『ルミ強すぎワロタ』
『なんや今の攻撃。めっちゃはええ』
『メイさんｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ』
『メイ瞬殺！！！！』
『まさかの展開だなｗｗｗｗｗ』
『ルミｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ』
『バケモンかｗｗｗ』
ネット中でバズり倒す。
さっそく、この映像はSNSでも拡散される。
驚くべき勢いで拡散されたため、あっという間にSNSのトレンドを制圧した。
アリーナ会場に歓声が満ち溢れていた。
報道関係者が全力で撮影をし、観客たちは携帯で写真や映像を録りまくっていた。
実況が興奮したように語る。
神埼『こんな展開を誰が予想したでしょうか？ まさかあの、大阪最強の女王、篠山メイ選手が、何もさせてもらえずに敗北してしまいました！ 新田さん、この試合、どうご覧になられましたか！？』
新田『どうも何も、見た通りだろう。ルミが間合いを詰めて、初撃で仕留めただけだ。まあ、強いてポイントを挙げるなら――――』
神埼『挙げるなら！？』
新田『……ルミが攻撃の際、フェイントを２回、いや３回入れていた。あれは見た目よりも回避しにくいだろうな。フェイント以前に、攻撃が速いということもある』
さすが魔法局の局員。
新田は、ルミの攻撃を見抜いている。
実況は感嘆する。
神埼『なるほど！ 速さとフェイント、それから攻撃力で、メイ選手を打ち破ったということですね？』
新田『ああ、その通りだ』
神埼『ありがとうございます！ まさか、１回戦にて篠山メイ選手が脱落するとは、とんでもない番狂わせが発生してしまいました！ 今年の大阪大会は、果たしてどうなってしまうのでしょうか！？ 今から楽しみでなりません！』
実況が生き生きと語っていた。
とりあえずルミは、勝負が終わったのでステージを下りる。
