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第5章137話:大会ルール

全員がステージに昇り終えると、開会の挨拶が始まった。


スクリーンに一人の女性の姿が映し出される。


初老の女性であった。



貴誌村『初めまして。大会運営の貴誌村と申します。本日は、大阪大会を無事に開催できて、喜ばしく思います』



貴誌村……


聞き覚えのある名前だ。


ああ、そういえば!


大会参加のメールを送ってきた運営の人が、そんな名前だった。



貴誌村『さっそく、大会ルールを説明します。大阪大会は、本日を含めた土・日・祝日の三日間にわたって行われます』


貴誌村『形式は、全64名の選手によるトーナメント形式』


貴誌村『1回戦は32試合、2回戦が16試合、3回戦が8試合、準々決勝が4試合、準決勝が2試合、決勝が1試合というスケジュールでございます』


貴誌村『1試合あたりの制限時間は10分とします。次の試合までのインターバルは5分』



つまり15分ごとに1試合を消化していくことになるわけだ。



貴誌村『なお、シードなどの制度はありません。全員が平等に1回戦から戦います』



シード権がないのか。


じゃあ、1回戦からいきなり強敵と当たることもあるんだね。



貴誌村『大会の対戦カードは、公平を期すため、このあとくじ引きによって決めていただきます。ですが、その前に―――――」


そこで、貴誌村は一拍置いた。


貴誌村『前大会優勝者・篠山メイ選手と、今大会の特別ゲスト・チサトン選手に、開会にあたっての挨拶をしていただきます。会場入り口をご覧ください』


その宣言があった後。


二人の選手が、会場入り口から入場してくる。


堂々たる風格をなびかせる着物姿の二人。





左を歩くのが、篠山メイ。


髪を切りそろえたおかっぱの黒髪。


目はきりりと鋭く、真面目そうな顔立ち。


服装は、白装束と緋袴という、巫女姿である。


彼女は剣術道場を経営しているが……


神社の巫女も兼任しているので、巫女服こそが基本スタイルなのだという。


腰には日本刀らしき武器を携えている。





右を歩くのが、チサトン。


髪は茶髪のポニーテール。


気の良さそうなお姉さんといった感じの風貌。


こちらもやはり袴姿。


しかし巫女服ではなく、通常の袴であり、サムライといった風格を感じさせる。


羽織を、腕を通さず羽織っている。


腰には日本刀らしき武器を携えている。





二人の登場によって、会場中から歓声が爆発した。


アリーナが震動するほどの大喝采である。


脚光を浴びる中を、篠山メイは無表情のまま悠然と歩き……


チサトンは明るく観客に手を振りながら、闊歩していた。


(あれが……篠山メイさんとチサトンさんですか)


今大会で最注目されている二人。


開会の挨拶を任されたというぐらいだから、運営からも相当優遇されているといえよう。


メイとチサトンは、選手たちの前に立った。


次の瞬間、大会のスクリーンが移り変わり、二人の顔が大きく映し出された。





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