表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

135/170

第5章135話:最終エントリー

淀田橋アリーナは、陸上競技場のような巨大なドームだ。


ホテル・アルセンティーナから5分ほど歩いたところにある。


そのエントランスで、最終エントリーを行わなければならない。


エントリー会場に入ると、大会に出場する選手が15名ほど、エントリーを行ったり、たむろしていた。


ルミも、カウンターの受付スタッフのお姉さんに話しかけて、エントリーの手続きをおこなう。


通常の選手なら身分証明証があれば参加が可能だが……


配信者は、素性を明かしていない人間も多い。


そういう場合、念入りに本人確認が成される。


ルミも、しっかり本人確認が行われた。


たとえばルミちゃんねるにログインした状態で表示されるユーザーページなどを見せたり……


そうして10分ほどかけて、最終エントリーが完了した。


帰ろうとしたとき。


「おい……あの仮面のやつ」


「ああ、ルミだな。優勝候補って触れ込みの」


「あれがルミなの? そんなに威圧感を感じないわね」


「馬鹿。配信見たか? とんでもねえバケモンだぞ」


ひそひそと噂をする声が聞こえてくる。


注目されているのを背中に感じて、むずがゆい気持ちになる。


ルミはそそくさと、会場を立ち去った。





これで明日、ルミは大阪大会への出場が可能となる。


(なんだか楽しみで、テンション上がってきましたね)


ルミはワクワクした気分で、ホテルへと戻る。


ホテルには10階ごとにトレーニングジムがある。


ここでルミは、軽く汗を流して、明日に備えることにした。





その夕方ごろ。


コトリから連絡があった。


どうやら、大阪に到着したようだ。


アルセンティーナの近くのカプセルホテルに泊まるらしい。


ルミはコトリのホテル前まで行き、会合した。


「大阪ってすごいね!」


コトリは大阪についての感想を述べる。


「実は大阪に来るの初めてなんだけど、もうめちゃくちゃ都会っていうか……ビルばっかりだね!」


「そうですね。最初来た時は、私も面食らいました」


それから、しばらく二人でだべる。


やがて、コトリが言った。


「いよいよ明日だね、大会」


「はい」


「私、ルミちゃんのことたくさん応援するね。優勝目指して頑張って!」


「最善は尽くしますよ、優勝できるかはわかりませんが」


そういいつつ、ルミは心の中で、メラメラと闘志を燃やしていた。


優勝する気満々であるし、何より、強い相手と戦えるのが楽しみだった。


ルミは自分が思っているよりも戦闘好きである。


竜人王に指摘されたように、彼女は、戦いを愛する戦姫なのだ。


「じゃあ、また明日ね」


「はい」


解散する。


ルミは自分のホテルへと戻り――――


しっかりディナーを食べて、ぐっすりと眠った。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作者は他にもいくつか作品を書いております!

以下は追放ざまぁ系の最強チート作品です。よろしければこちらもお読みください↓

悪役貴族に転生した俺は、最強の『念力』使いになる

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ