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第3章111話:反応


来花は驚いていた。


「へえ……瞬間移動って、こんなに遠くまで移動できるんだ?」


「いえ……そこまで長距離は無理ですよ。徒歩2~3分でいけるぐらいの距離が、有効範囲です」


「それでも驚異的だと思うけどね」


来花は苦笑した。


それから言った。


「それじゃあ、ここでお別れにしましょうか」


「……はい」


ルミは答える。


来花は一礼した。


「今日はありがとう。あなたとパーティーを組めて良かった。とても勉強になったわ。またどこかでお会いしたいわね」


「こちらこそ、ありがとうございました。楽しかったです」


「あ、そうだ。よければ連絡先を交換しない?」


「ん……はい。是非」


ルミは来花と、メッセンジャーアプリのIDを交換する。


「それじゃあ、またね」


「はい、また」


来花が歩き去っていく。


ルミも、瞬間移動をしてその場を去ることにした。


そして人気のないところで着替えをしてから、帰路へと着くのだった。





今回の此間ダンジョンの配信について。


最終(さいしゅう)同接数(どうせつすう)は、115万人であった。


動画のPV数は840万再生であり、なおも更新中である。


ルミのチャンネル登録数も、現在、140万を突破している。


この配信の情報は、SNSに拡散され、バズりまくった。


ルミ配信のスクショ画像や、切り抜き動画は、あちこちに拡散されて、話題になった。




また、ルミ・来花パーティーの是非についても、一部の界隈(かいわい)で激しく議論が交わされることになった。


竜人王との戦闘において来花は、完全に空気になっていたものの、全体としては、優良なコンビであるという意見が大半だった。


来花は、コミュ力が高い。


話が上手いというだけでなく、ユーザーの聞きたいことを聞いてくれるし、調子に乗ったり出しゃばったりしない。


良識的であり、安定している。


ただ、一定のアンチも発生していた。


それらのアンチの主張は「来花は、ルミの足手まといにしかなっていないじゃないか」というものだ。


確かに、此間(これま)ダンジョンの下層で来花が十分に役立ったとは言いがたく、ほとんどルミ頼りだったのは、否定できない事実だ。


逆に、これに反論したのはもちろん来花ファンであり「状況が状況だけに仕方ないだろう」と彼らは主張した。


確かに来花も好きで下層に落ちたわけではないので、一方的に責められるのは(こく)である。


あの状況では来花じゃなくたって、ルミに頼るしかないだろう。




こうして信者・アンチの意見が激突し、議論は白熱した。


そして最終的には、


『今後、ルミ・来花はコラボ配信をしてもいいが、来花をAランクダンジョンに連れて行くべきではない』


という意見に収束した。



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