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第3章108話:報酬


ルミはドロップアイテムを回収した。


そして。


祭壇の手前。


さっきまではなかった宝箱が出現していた。


赤く、豪壮(ごうそう)な装飾がなされた宝箱(たからばこ)だ。


ソロ特典。


魔王騎士を倒したときは瞬間移動のスキルが入っていた。


今度は何が入っているだろう?


と、そのとき、来花が声をかけてきた。


「ルミさん、お疲れ様」


「あ、来花さん」


「本当にすごい戦いだった。動画であなたの凄さは知っていたつもりだったけど、生で観ると、ぜんぜん違ったわ」


まっすぐな来花の賞賛。


ルミは照れてしまい、頭をかく。


「それは……ありがとうございます」


来花が宝箱を見つめた。


「ソロ特典、何が入っているかしらね?」


「まあ……便利なアイテムだったらいいんですけどね」


ルミはそう答えながら、宝箱の前に立つ。


(ふた)を開けた。


中に入っていたのは……


「……スキル石ね」


来花がつぶやく。


宝箱の中には、緑色の鉱石―――スキル石が入っていた。


魔王騎士のときと同じだ。


スキル石は、触れると情報が流れ込んでくる。


ルミは、スキル石に手を触れた。




◆◆◆


超攻撃(ちょうこうげき)のスキル石】

次の攻撃だけ、攻撃力が1.5倍になる『超攻撃』が得られるスキル石。

1回使うと砕ける。


◆◆◆



ふむ……。


これは相当(そうとう)素晴らしいスキルではないだろうか?


1.5倍というのは、たとえば攻撃力が10000だとすれば、次だけ15000になるということ。


次の攻撃だけ、という制約がついていても、是非とも習得したいスキルである。


ルミは、アイテムバッグに石を収めた。


「……」


来花は、いったいどんなスキル石だったのか聞こうとして、辞めた。


スキルというのは、切り札の一つだ。


隠しておきたい人もいる。


だからルミが自分で言い出さない限り、詮索(せんさく)するのはやめようと思った。


「……!」


そのとき、ぼわんという効果音(こうかおん)とともに、二人の後方に、円形の魔法陣が出現した。


ダンジョン入り口へとワープできる魔法陣だろう。


数十階に及ぶような深いダンジョンのボスを倒したあとには、この魔法陣が現れるのである。


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以下は追放ざまぁ系の最強チート作品です。よろしければこちらもお読みください↓

悪役貴族に転生した俺は、最強の『念力』使いになる

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