目次 次へ 1/8 プロローグ 辺りは光に包まれた。 宝物(ほうもつ)の力を知らないわけではなかった。けれどもこれほどまでの力だとも思っていなかった。 光の塊は徐々に人間の形を成していく。丸い光の玉は輪郭を変えていった。手が伸びて、足が生えて、伸びていく。そして、髪が伸びていく。 奇跡としか言いようのないその光景を眺めていると、自然と視界がぼやけていった。あついものが、頬を伝っていくのを感じる。 ああ……これでやっと再会できるのだ。愛しいあなたと。