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あるバイト

作者: 柏木砂陽

半年前に始めたバイト。駅前のファストフード店。「駅から近いから」「時給が高いから」という理由で決めた駅前のファストフード店。

ところが、二ヶ月後。「束縛が長い」「シフトが決められない」とかなんとか、適当な理由をつけてやめてしまった。

でも、もう親が小遣いをくれる年齢ではないし、もっと遊ぶ金も欲しい。だから、新たにバイトを始めた。近所のファミリーレストランだ。

環境は良かった。先輩は優しいし、内容もそこまできつくない。これなら、いつまでもやってけると思った。

ところが、ある日。私はとんでもないオーダーミスを犯し、店内に混乱を招いてしまった。

こういう時、環境の良さはネックだ。私を悪く言う人はいなかった。でも、申し訳なさを何日を引きずってしまう。何故か、すれ違うたびに「ごめんなさい」と呟く変な子になってしまった。挙げ句の果てには周囲の発言の裏の裏の裏の裏まで読んで、それらを全て悪意として認識するようになる。

こうして、私はまたバイトをやめた。「束縛が長い」「シフトが決められない」とか何とか適当な理由を言いふらして。

長続きしない子なんですね。

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