初めての依頼
あるところに一つのロココな建物がたたずんでいました。
その建物には「萌森探偵事務所」と書いてあり、
中には二人の少女がいて、豪華なソファーに座っていました。
少女の一人は髪を二つ結びにして、かわいらしい容姿。
もう一人は、黒髪ロングで赤い眼鏡をかけたクールな女の子だった。
このお話は、二人の少女が活躍する、探偵さんのお話です。
やっほ~!
萌森凛花でーす!
凛は今、萌森探偵事務所を開いてるんだ~
凛一人でやってるんじゃないよ?
凛の助手はぁ、友達でもある「村本結菜」
でもでも、残念なことにまだ依頼来てないんだよね。
依頼早く何か解決したーい!
ピーンポーン
わあ!
なんだろ。依頼かな?
凛に頼ってくれるってうれしいな~
ガチャリ
「こんにちは!
萌森探偵事務所へようこそ!依頼ですかあ?
どうぞどうぞこちらへ・・・・・」
と思ったんだけどおおおお?
なんでいないのなんでいないの意味わかんないし!
って思ったら結菜が言った。
「ここにいるよ。お客さんなら。
凛花が暴走すんの目に見えてたから早めに。」
結菜準備早すぎ!てかさ、
「凛が暴走するのわかってたってどーゆーことお?」
失礼過ぎない?凛に対してさ。
結菜っていつもそうなんだよね?
凛はこの探偵事務所の一番偉い人なんだよ?
その態度おかしいでしょ!
どう考えても!
「でもさ、凛花。この人依頼人じゃないっぽいよ。」
な、なんですとー!?
待ちに待った依頼人と思ったら違うのー?
かっこいい男子だったのにな。
背はちっちゃいけど。
ピーンポーン
なんでなんで?
この子だけじゃなかったの?
よーし!とりあえず挨拶だ!
「こんにちは!
萌森探偵事務所へようこそ!依頼ですかあ?
どうぞどうぞこちらへ・・・・・」
いないよ?
結菜を振り返るとまた・・・・
ゆーいーなー!
2回目じゃろー!
おかしいでしょどう考えても!
2回も繰り返さないでよ!
そこにいたのは、ポニーテールをした、小柄で可愛い♡女の子だった。
「私は今田沙奈。
実は財布を公園の池に落としちゃって・・・
大人の探偵事務所なんて行きにくかったから・・・」
彼女・沙奈ちゃんは「お願いしてもいいですか?」と言って頭を下げた。
ちょっと!そんなかしこまらなくていいよ!
よーし!凛張り切っちゃうよ!
と思ったら結菜がすかさず言った。
「お願いだから暴走推理だけは控えてよ。」
そんなこと言われなくても凛、暴走なんてしてないし!
さーて沙奈ちゃんと公園に財布を探しにGOGO-!
ということでアタシ・凛花
部下・結菜
少年・?
依頼人・沙奈ちゃん
で現場・公園に向かうのであった。 続く。
おまけ。
結菜「・・・そういう演出いらないから。」
凛花「えー!探偵が出てくるミステリー小説みたいでかっこいいじゃん!」
少年「・・・・・・」
沙奈「私の財布早く見つけてねー?」
結菜「ほらほら。依頼優先ってば!」
凛花「もー演出ぐらいしたいじゃん!せっかく探偵事務所始めたのに!」
結菜「こんなことやってて依頼が来るわけないでしょ?ほら!公園行った行った!」
凛花「ふぁーい!」