63 科学の力
魔法と科学強いのはどちらなのでしょうね?
答えは解りかねますが…
ファンタジーの世界に軍隊が行って大活躍するような小説は読んだ事があります。
けれど私では機関銃やミサイルなんてモノは作れません。
科学の知識は有っても原料を見つける事がなければ作れませんしそれに…
私は残念ながら考古学者でも無ければ科学者でも無かったので深い知識はありません。
こんな事になるならもっと学んでおくべきでした。
後悔しても始まりません。
ともかく今現状で出来上がっているのは火薬のみ。
私は布袋に火薬を詰めながら色々考えていました。
一応はガルバスさんが居ますが複数の方向から攻められた場合ココまで敵が来てしまう事も十分に考えられます。
そうした場合私達だけでこの塒を守れるのか…
「ザルドさん…考えたのですが…」
私は色々考えていましたが洞窟と森の入り口の間に焚き火を常にする事にしました。
いざ敵が攻めて来た時にこの布袋に詰めた火薬をその中に投げ入れるのです。
そうすれば一瞬ではありますが大きな炎と爆音がしますので…上手くいけばそれで引いて下さるんじゃないかと。
布袋にロープを入れて導火線にする事も考えたのですが投げている最中にロープが抜けてしまうかもしれない上に着火に失敗すると大惨事になりますので止めました。
「やっぱりマコトは凄いな!」
私の話を聞きながら関心してくださるザルドさんですが正直私は全く凄くなんて無いのです。
火薬を発明したのは私では無いですし…本当に凄い人ならばもっと色んな事を知ってる筈ですから。
それにしてもガルバスさんが出かけて半日近く経つのに森には全く動きはありません。
彼の言葉が本当であれば魔王ウォズさんを殺した人がこの森にも来ている筈なのですが…
私は二つに分かれても魔力を感じる事が出来ないのでソレが近くに来てるのかどうかサッパリ解らないのです。
「ザルドさん誰かの魔力感じますか?」
小さく横に首を振ったザルドさんにそうですかと小さく返す。
「俺は魔法に関する事はあまり得意じゃないんだ」
そうでしたよね。
だからこそ私はザルドさんに親近感を感じるんですけれど…。
見た目は鬼そのものなのに本当は優しい所ももう知ってますから。
「なんとかココは守りたいですよね」
頷くザルドさんと向かい合って笑う。
ザルドさんも私にとってもう家族のようなモノ。
出来るなら3人で笑って暮らして居たかったです。
「これからも暮らしていけるって…多分」
説得力がかけらもありませんよ。
そうツッコミを入れて笑う。




