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世界を〇〇する話。  作者: 綾瀬咲祐
Ⅰ シアワセアジトによるシアワセアジトのための闇鍋大会っ!
4/21

2 材料と武器は適所でね。

「えっと、マスターさん...僕は...」

「虹晴から聞いたよっ!隼人だっけ?よろしくよろしくっ!さん付けとかいらないよっ!マスターでも紅でもなんでもっ!」

そういって無邪気に笑うマスターさ...マスター。僕はマスターの優しさ、明るさに安堵しつつ、微笑んだ。

「そんなわけでっ、イベントをしようっ!紅さんプレゼンツッ!闇鍋大会ーっ!!」

え、ええ??いきなりのことに正直戸惑う。闇鍋?あの、暗闇で色々食べ物を放り込むやつ?それで手にとったやつは絶対食べなきゃな奴?マジで?

「闇鍋って...色々いれるあれ?」

「空っ!ざっつらいっ!」

ぐっじょぶっ!とでもいうようなポーズをするマスター。

「何入れますか?」

小さな少女...たしか優亜さんだっけ、が尋ねる。

すると空さんは呆れた表情で、

「人が食べるものを入れようよ.......」

と...ってえ!?普通そうだろ!?なに当たり前の事を今更...。

「...タバコ...は嫌だからココアシガレット...。」

「ねーっ!?何処で買おうっ!?100均とか、文房具屋さんとかっ!いいのありそうだよね!」

「靴屋さんとかも?」

ちょっと待て。空さん、虹晴さん顔伏せないで!なにおっしゃってるのこの人達!?

待って100均...ってこの世界にもあるんだね!?はともかく、文房具屋さんはものを書いたり作ったりするものしかないと思うんだ!?靴屋さんとか身体に身につけるものしかないと思うよ!?タバコ...えっと、うん。

翔琉さんやマスターを始めとした優亜さん達メンバーは一体何処で何を買うつもりなの!?

「またたび...。」

弥郷までもがペットの黒猫を撫でながら変な事を呟いている。

「.......美味しいとまでは言わないから、せめて身体に有害にならないものであって欲しいわ...」

虹晴さんのつぶやきは、切実だった。

「広場で買えばなんでもよしっ!この黒い袋に入れてもってくるよーにっ!」

「一人一応500円までね、あと...」

マスターと空さんの注意を受け、皆はーいっ!と大声で叫ぶ。

そしてマスター達は元気よく広場へ走っていくのだ。

「.......食べられるものにしてね、お願いだから。」

最後の注意事項を聞かずに。


「よぉーっし!此処にて解散っ!後でまたここで集合でーっ!」

マスターのかけ声とともに、わーっ、と皆が散らばって行く。

此処は、広場にある噴水だ。

僕の見たところによると、この噴水を中心に、町並みが広がり、南側に行くと、大きな学校があるようだ。それ以外はわりとおしゃれな町並みが広がっている。

大抵のお店には困らないよ、と弥郷は言っていた。


「ねえハヤト!じゃあウチが案内してあげるっ!一緒に買いにいこーっ!」

「え、あ、うん...。」

「おいっ!...オレもついてくっ!」

ちびっこ2人組(失礼)がついてくるようだ。

弥郷はなんか、とても楽しそうに何処の店に行く?とかキラキラ。翔琉は、むぅ...と弥郷と僕の間に割り込む、そうすると弥郷は怒る。...とまあ、ぶっちゃけ、五月蝿い。でも確かに、この広い街を一人で歩き回るのも迷うだけだろうし、小さく溜め息をつくと、子守り(?)をすることに決める。

とりあえずマトモなものを買おうということで、スーパーへ入る。自動ドアを開けると、冷たい空気が僕の肌にひんやりと伝わった。雰囲気も現実世界と同じような感じだ。いや、ぶっちゃけそれなのだろう。原真という、なんとも手抜きないじり具合も、流石だと思った。読み的には変わらないし...というツッコミは二人には聞こえないらしく、二人は各々の様子で過ごす。なんか翔琉は何故か僕をぎりぎりと睨むので、ご機嫌な弥郷と何を買うか相談をすることにした。

「弥郷、なにいれる...って」

「...マシュマロ...チョコレート...ポテチ...」

お菓子を入れるつもりなのだろうか。そして彼女はどんな味を想像しているのだろうか。とても不思議だ。

お菓子の世界にトリップした弥郷は仕方ないので、翔琉に話しかける。

「えっと翔琉...なにを入れ「......ムカつく」

え、え、え?なんで僕そんなに敵意むき出しにされてるの!?...謎だ。

仕方ないので、適当に刺身等を購入し、店を二人をつれ出た。

次は武器を買いにいこう。空さんにさっき呼び止められ、ついでに買ってくるよういわれたからである。

「弥郷ー。ちょっと僕、武器買いに...」

「ウチも行く!!」

デスヨネー。


武器屋にいくと、マスターが丁度出て行くところだった。大分ご機嫌だし、いいものを買ったのだろう。って...ちょっと待って下さい、なんで、武器屋から出て来たのですか?闇鍋の具材...ですよね?

「らっしゃい...ってお前か不憫青年。」

どうやら僕は不憫青年になったらしい。

「やっほー!イトちゃん!」

「あ、どーも...」

「ん?猫巫女にマリン少年もか?」

成る程、そういう風にあだ名がつけられているのか。

「武器を買うんだったっけ?あー...まあ面倒いし、これでいいだろ?」

さらっと面倒そうに重いなにかを渡される。これは...うん、刀かな?

「刀といえば刀だな...長柄刀だ。」

説明によると、長い刃と長い柄が特徴で、切るよりも重さで相手を叩くことを重視する武器らしい。僕の取り柄が力しかないこと、知ってたの?あれ?

とりあえず、武器が出来たので、暫く雑談している。ちびっこい二人に囲まれていただけに、大人を混ぜた会話はなにかと楽しかった。...そういえば。

「なんでイトさんは子供しかいないところにいるんですか?」

「あー...まあ色々と。」

面倒そうに僕を見て、目を合わせようとするととたんに目をそらす。なにかいいあぐねているようで、歯切れが悪い。

「イトさんって、20代前半くらいですか?」

「まあ、そーだな。」

20代前半...ってことは。

「おばさんってことですねうおっ!?」


ゴスッ


僕の避けた先の床にめり込むのは、僕が買った長柄刀。とんでもないスピード。常人のレベルじゃないだろう。武器屋の主人って強いものなのか?何故か冷や汗がとまらない。

闇鍋いいよね。


世界観設定

噴水の広場を中心に、たくさんの店やアジトが並ぶ。店の名前は大分適当。中の人の事情が絡んでいる。


キャラクター設定


杉原伊都(20代後半)女の人。《小説オリジナル》

ぶっきらぼうで気難しそうなお姉さん。アジトには入っていない。武器屋の女主人。一人で経営。この世界で唯一の大人。タブーはおばさん。あだ名呼びが多い。タバコ好き。殆どのアジトとの関わりがあるものの、一番にシアワセアジトが気になっているようだ。ちなみに、何故か、かなりの強者のオーラがあり、一目おかれると同時に唯一のネバーランドにいる大人ということもあり、過去になにかあったのではないかと言われている。

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